京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

こういうの、こういうの!

2022年02月07日 | こんな本も読んでみた
思わぬところで見初めた。

2月6日は句仏忌だった。東本願寺の23代法主・大谷光演は句仏という俳号を持っておられた。
〈もったいなや祖師は紙衣(かみこ)の九十年〉 
もう少し知りたいとネットを検索の最中に、アマゾンの画面に現れたのだ。いつもなら、ご親切なオススメだ。が、今回ばかりは言うたらオミチビキだったか。即、図書館で借りて読み進めてきた。


探してた、こういう内容の奈良の本。何冊かは抱えているが、違う。 
奈良の寺社、歴史の中の人々、年中行事、博物館での展覧会、催し事等々を通して、奈良の深い魅力が語られる。新聞の奈良版に連載されてきたエッセイがまとめられたものだった。

著者は奈良国立博物館で学芸部長を勤められた西山厚氏。
奈良には、精一杯人生を送った人々が生み出した、たくさんの物語がある。聖武天皇の苦しみが大仏を生み、光明皇后の悲しみが正倉院宝物を生んだ。そして、言われる。「歴史は終わってしまったものではなく、今につながり、私につながり、明日につながっていく」と。
語りかけてくれるものに、わくわくと反応する自分。そこに生きた人たちの姿がうかがえる。足跡を訪ねてみたくもなる。彼らと一緒に生きてみようか。

直観が見初めた、この出会い。手離したくないので書店に注文しました。句仏さん、あなたのことはまた改めて。ごめんなさいね。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
注文しました (ゆり)
2022-02-07 21:59:11
こんばんは。

奈良大好き人間ですから。まず1冊。

沢山の本が待ってますが、また購入してしまいました。
購入するのは大概手元に置いて何度か読む本です。
有難うございました。
返信する
奈良大好き ゆりさん (kei)
2022-02-07 22:13:42
はやっ!(笑)

こんばんは。さっそくにお訪ねいただきありがとうございます。

これは何度でも読み返したくなると思っています。
古い歴史の奈良を舞台にした小説も好きですが、この本、著者の魅力は大きいです。
返信する

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