白木蓮ひらくよすべて天に向き 野瀬潤子
白木蓮は日が当たると開き、暗くなると閉じるのだとか。あいにく朝からひどく雨が降りつづき、閉じた大きな花弁もしっとり感を増している。春先に存在感を誇示するかのように純白の花が印象深い。晴れ上がった青空を背景に見上げたいものだ。何色にも染まらず、洗練された美しさがある。
母はモクレンが好きだったのだろうか。聞いたことはなかったが、子供のころに一緒に植木屋さんまで買いに行った記憶がある。境内の隅に根付かせた紫木蓮だった。白木蓮に比べれば小さい小さいけれど、父や母と暮らした風景につながる1本の木ではある。
「やよいつごもり」、思いもかけない体調不良の1週間をはさんでしまったが、4月からの準備は進めてきたし、心ひそかにも新たな思いを方向付けてみている。三月尽きる時に思う…、心しなやかに春風を感じながら日々丁寧に過ごしていこうと。風は様々なものを運んでもくれる。先々で彩りを添え、やがては発色の奇跡があるやもしれないからね…。
4月と言う新しい風を生んでくれる序章なのでしょうか。
風が運んでくれる様々な色。
さてどんな色彩、どんな発色を見せるのか楽しみですね。
googleで検索しましたら、昨年のKeiさんのブログにヒットしました。
http://blog.goo.ne.jp/kyoto-10nen/e/dfc3dad6a6921b6000c7d32445f8e648#comment-list
「年々歳々花相似 歳々年々人不同」
すべて天に向いています。
毎年目にしてきたのに、今初めてはっきり意識しました。
これから白木蓮を見かけるたびに、この句を思い出すと思います。
「やよいつごもり」ですか…
素敵な言葉があるんですね。私もそのうちそんな言葉をさらりと使えるようになりたいものです。
いろんな春に気づかせていただきました。
上手に見極めながら進みたいと思います。
すべてそうした積み重ねの結果に色も付随してくるのでしょうか。
新しいスタートを切る時節としての思い入れは強く、気分だって高揚する時ですのに、
「9月新学期」となったらどうしましょ。
和語、よい響きですね。
寿司の絵葉書を買ってきたこと思い出しました。
4月スタートは長年馴染んだ感覚で、1月よりも私の場合は気持が改まるようです。
微々たるものでも楽しみのタネは温めていきたいです。
詠めそうで詠めない(笑)です。かなが多いのがまたいいなあと。
パレットに何色もの絵具を出して見せていただくような小説の読後感、素敵でした。
思いを文字化するにも様々ありますね。
春はどこまで… ??