京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 最近は… 

2009年12月03日 | HALL家の話
               

Jessieの「お絵かき」、金曜日に郵便局に行くから送ると聞かされて…、予定通りなら11月13日に出してくれていたはず。まだつかない?と言われたって…
どこを回って来たのやら、12月1日、5時にも近い便でやっと届きました。

塗り絵をすれば暗めの色で塗りつぶす、しかもかなり大雑把に。お絵かきも苦手気味?長続きしないですぐに放り出すことが多かった3歳児。
4歳児になって、「やっと人間らしい絵が描けてきた」(母親談)。
「Jessieには口が二つあるみたいよ」…なるほど、この子の母だ。なかなかのことを言ってくれるマミィちゃんね。付け足すように「上唇と下唇なんやけどね」。わかってるわ、言われんでもさあ~。

朗報!? これは「い」、すいかの「す」やなあと。アルファベット然り。S E J W X T … などとわかる文字。こんなことで喜んでいていいのかどうか。遠く離れていれば、いずれそのうち…と思えるから不思議だ。

    ヘビを首から巻いて、クロコダイルの赤ちゃんを膝に乗せる。公園でこんな経験ができるお国柄の楽しさに目がいくほうだから、お気楽なばあちゃんです。
ではあるけれど、箸の使い方はどうなのか…?聞くのを忘れちゃった…。まさか手つかみじゃあるまいし、まあいいか。

「幸か不幸か、たぶんそれは歓びなのだが、私はすべてのものを好き勝手に画面に置く。果物の籠とあわないからといって好きな金髪娘を画面からオミットするような絵描き、あるいはまた絨毯と調子が合うために、好きでもない林檎を常に描かなければならないというような絵描きの運命は何と惨めなものだろう。私は気に入ったものは全部、絵の中に描き入れる。描かれたものには気の毒だが、互いによろしくやってもらう他はない」  ピカソが言っている。

意志を徹底させることの強引さ、大胆にかまわずやりきるふてぶてしさ、絶対的な自由感、豪快な響き…、こんな言葉でピカソの言葉を受ける岡本太郎さん。(『青春ピカソ』より)

よいとこどりで、好き勝手に描く4歳児のお絵かきを楽しもうっと。
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 福々に招かれ、つい

2009年12月02日 | 日々の暮らしの中で
            

滋賀県南部に位置する信楽町は信楽焼で有名だ。沿道、見上げるほどに大きなタヌキが出迎えてくれる。もうかなり前の訪問となったけれど、今も変わらないことだろう。
愛敬たっぷりに、大タヌキがそこかしこに寝そべって笑っている。なまめかしさなどあるわけはない。かと思えば、仲良く、ぴったりくっついたカップルタヌキ。大きな四つのお目めを見開いて笑いかけてくる。タヌキあふれる街。
ちょっと首をかしげた愛くるしいタヌキの顔が信楽独自のものだという。

思いがけない災難を避けるために「笠」をかぶり、徳をひそかに身につける「徳利」を持ち、世渡りは信用が第一と「帳面」をさげている「酒買い小僧」。常に腹を据えて決断力を持つたぬき「腹」。愛想のよい「顔」…。これみな福を招く「相」な。

写真は、京の錦市場で見かけたタヌキさん。

          左、白っぽく見えるのはシジミ。
乾燥させたネギやわかめが入ったシジミスープ。お湯を注ぐだけでOKモン。プラス、豆腐で、よりおいしく手早く。雑炊の具にも…、巧みな料理講習が始まる。Jessieが大の貝好きだった、送ってやろうかな…。
そして店一番の売れ筋が黒豆茶、これを買わなきゃ?…と。この一袋でマグカップ100杯分。出がらしになったら、乾燥させてヨーグルトにふりかけて。ケーキに入れて焼いてみて、…どこまでも食べつくせとおっしゃる。実際、72時間かけて炒った丹波の黒豆、無駄はでないはずだ。買ってしまった、2袋づつ。

このお店は「豆招福」さん。
今日も福々と、お誘いをいただいたこと。


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 招き入れる…

2009年12月01日 | 日々の暮らしの中で
               
朝刊で…。
“歳月人を待たず。効率よく物事をなすべし。”
七月生まれの、きょうの運勢にあった。
グサッときた。その一方では、かまわないでおいて、と思うような反応も。

昨夜までは、お急ぎの方々には、どうぞどうぞ、お先にどうぞ~、私はマイペースで行くの…って調子で構えていた。
明けて、師走。別段4、5時間前と何が変わったわけではない。が、そこは「師走」。師走の声を聞けば、さすがに気分だけは刺激されるのだ。

幸い今日は気持ちも時間も少しゆとりがあったので、四条大橋に近い、寛永堂四条本店まで出向くことにした。ちょっと使い物を求めに。その足で橋を渡り東詰にある南座見物。
「招き看板」の見物に行った。師走の風物詩。確かにこれを見るとそう感じる。顔見世興行上演中。

まねきの文字は、南座独自の、読みやすいように考案された勘停流だという。
看板の大きさは、幅約30cm、長さ1.8mの 檜(ひのき)板。文字の隙間を少なく、内へ内へと曲げて書くのは大入りを願ってのこと。
        兄弟子よりまねき書きを継いで14年目、師匠直系の最後の弟子、76歳の書家が語る。

歳月人を待たず、ゆえにせいっぱい行楽に励むべし…
ご近所さんと、お仲間と…もろもろみな人は兄弟…、仲良く楽しく酒を酌み交わそう~
陶淵明さんはそう言っているようなのですが…。

そんな機会も増えそうな師走。やはりそのためにも、今を大切に励むべしとなるのかしら。

     顔見世や楽屋入りまで清水に    中村吉右衛門
コメント (7)
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