京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

時間をかけてかけて、咲いた花

2022年09月01日 | 日々の暮らしの中で
こぼれ種から発芽した“あさがお”の苗。
草の中に双葉がそろい本葉が広がっているのに気づいて、やっぱりそのままにしておけずに4本をすくい上げた。
孫のルーカスと公園で遊んでいた時に見つけた、あの“あさがお”。


中国の詩人・泰観が詠んだ「青い羽衣をまとった仙女が欄干にもたれるように薄明の中に咲く朝顔の花」の優雅さはないが、静かにひっそりと青い花を展げて見せるのだった。
遅いじゃないの。この夏の終わりになって、ようやく1輪。昨日3輪、今朝は激しい雨に打たれて1輪が咲いていた。
開いた花はわずか4センチほどの大きさだが、その清楚な美しさに引き込まれる思いがする。

名もわからない“ルーカスのあさがお”。他と比べようのない独自のいのちではある。
来年はそこらじゅうで盛大に咲かせてみようか?

それぞれに大きくなって花を咲かせるハゼランの長い茎が、雨に打たれて倒れている。
起こしてみるけどやっぱり倒れる。

あの種もこの種も、種はやっぱり「不思議が詰まったいのちのカプセル」だなとうなづいている。
時間をかけて、じっくりと実を結ぶ。人が育つということもそういうこと…。
コメント (2)
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