Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

バルト縦断 8 リガ Vincent's

2017-11-30 16:53:25 | ヨーロッパ
8月31日 続き

アルベルタ通り周辺を歩き回っているうちに陽もだいぶ傾き、予約の時間になったので今夜のレストランへ。

公園に面したエリザベータ通りにある「Vincent's」はエリザベス女王や我が今上、その他各国首脳やら映画、ポップスターも訪れると言うリガ一のレストランだそうで、同行者の知人のおすすめにより選択。

しかし住所を頼りに来てみると
 
素敵な建物だけれど入口は半地下にあって名前もまったく目立たず、番地をたどらなければ見逃してしまう。

中に入るとここを訪れたセレブたちの写真がずらりと並んでいるが
 
通された部屋はカジュアルな雰囲気で気取った感じはない。
こうした部屋が他にもいくつかあるようだが、探検はしなかったので店の規模は不明。

 キノコ型のチーズのアミューズをいただきながら、今夜はこの店のTasting Menuを注文。

すると黒いポロシャツ姿の担当のお兄さんがやって来て
 
透明なトマトゼリーの上にヨーグルトのアイスクリームを載せてくれる。
見た目もかわいいが、さっぱりとしてスターターにぴったり。

次はまんまるの氷の玉が登場して、これはどうやって割るのだろうと思っているとお兄さんがバーナーで穴を開けたのでびっくり。
 
中にはアボカドで巻いたカニが入っていて、下に敷かれているのは昆布。お箸も付いてきて、これは明らかに日本のかまくらに入ったお刺身のバリエーション。

さらに次、今度はお兄さん紙袋を持って来て、「申し訳ありませんが、シェフが今夜料理を失敗してしまいまして」と缶詰を取り出す。「これでご勘弁ください」とふたを開けると
 
中には美しいサーモンのタルタル。柚子ポン酢のソースがかかっていて、さらにサメ肌で生わさびをすりおろしてくれる。
このサーモン、ねっとりとしておいしかった!

これも日本っぽい器にお箸付きで登場したのは蒸したラングスティーヌエビ。
 
おちょこのような器に入ったビスクも濃厚でうまし。
 続く焼きホタテも新鮮。

次はお肉なので、その前に口直し。
 
お兄さんが冷やしたプレートにベリームースを広げてシャーベットを作ってくれる。

 スコットランド産のラム・ラックをおいしくいただくと
 
またガスバーナーを持って登場したお兄さん、メレンゲに火をつけるパフォーマンス。

 デザートはメレンゲで包んだアイスクリーム。
下に敷かれたラズベリーのシャーベットが目の覚める酸っぱさでさっぱりする。

これでコースは終了、と思っていると大きな黒い箱が登場。
 
ふたを開け、引き出しを引っ張り出すと中にはチョコレートがぎっしり。
目移りするが選ぶのは一つ、ただし追加料金を払えばいくつでもいただけるとか。

サプライズが楽しいコースなので、メニューは食後に渡される。
 小さなマカロンのお土産もいただいて、これでディナー終了。

このコースは食前にスパークリング・ワインが一杯と、食後の飲み物がついて一人105ユーロ。
贅沢ではあるが、パフォーマンスも楽しく、料理もどれもおいしくて大満足。
ここは牛肉も日本の佐賀牛を供しているとかでかなり日本食の影響が強く、その意味でも我々には食べやすい。
モデナの星付きレストランの170ユーロに比べるとコスパも断然よく、ここは機会さえあればぜひまた来てみたい。

 ライトアップされた国立美術館前からトロリーバスに乗って、旧市街に戻った。 


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする