9月17日
朝食はホテル地下にある食堂で。キムチやチャプチェ、わかめスープなど韓国らしい朝ごはんをいただいて
たくさん並ぶお菓子もいただいておいた。
ホテルをチェックアウトしたらソウル駅へ行こうとUberを開くが、祝日のためかわずかな距離のためか、まったくマッチしない。
しばらく待ってもダメなのでタクシーで行こうとするが、これもまったく走っていなくてあせる。
大きなスーツケースがあるが、これはバスしかないかとあきらめかけた所へやっと一台。
やれやれとソウル駅に到着。
ここからは駅でチェックインと通関を済ませ、空港直通のArexに乗ろうと思っていたのだが、この駅でまたアタフタ。
地下にあるArexの乗り場がわからず、たどり着くと今度は自販機が故障していたりで切符を買うのに手間取り、やっと買えたと思ったら駅でのチェックイン締め切りに5分遅れてしまった。
時間は十分にあるので冷静に考えればもう一本後の列車にすればよかったのだが、この駅でのチェックインは先に切符を買わないとできない仕組みになっている。列車内の荷物置き場も小さくて、Uberの誤算から始まったこのドタバタは反省。
列車を降りたらターミナル1でチェックイン、アシアナのビジネスラウンジへ。
そこそこ広いが、朝の時間帯のためか大勢の旅行客で空席がほとんどない。
食べ物も食指が動くようなものはなくて、カラフルなお餅だけいただいた。
ローマ行きの飛行機は定刻に出発して、12時間30分後、18:10に到着。
ローマの気温は15℃で寒い。
ここからはチケットが別なので荷物をピックアップして一度イタリアへ入国。
到着したT3からT1へ移動するが、外を歩けばすぐ隣にターミナルが見えて簡単。
ITA Airwaysにチェックインしたのが19時。しばらくお店をひやかして歩いて
今度はエコノミーなのでプライオリティパスの使えるプラザプレミアム・ラウンジへ。
食べ物はおいしくなさそうなパスタなど並んでいるが
アシアナの呪いが効いているのでいただいたのはこれだけ。
23時と遅い出発のITA AirwaysはA320 neoがほぼ満席だが、我々の他に東洋系の姿はなし。
1時間20分の短い飛行だが一応飲み物のサービスがあって、「甘いのしょっぱいのどっちがいい?」と聞かれたので
ローズマリー風味のクラッカーをいただいた。
イタリアとアルバニアの間に時差はなく、24:20に無事ティラナ空港に到着。
入国審査は日本人は自動ゲートが使えるがスタンプがほしいのであえて有人カウンターへ。
何日の滞在かと聞かれ、どこに行くかと聞かれたので「あっちこっち」と言うと笑って終了。
ただしもうスタンプは廃止したとのことでもらえなかったのは残念。
出口ではお願いしてあったピックアップのドライバーが待っていてくれて、すぐに出発。
20分で市内中心にあるホテルに到着。
午前1:20だった。
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9月16日 続き
ホテルでしばらく休憩した後、再び外出。
祝日で無料らしい景福宮に行こうかと思ったが暑いので予定変更、室内で過ごせる中央博物館に行くことにした。
地下鉄の三角地駅からは地下道が伸びて、出ると博物館の敷地内。
池の向こうに見える博物館は堂々たる大きさ。
吹き抜けの先が階段になっているのでそこを上がってみると目の前に南山とタワーが見える。
吹き抜けの真ん中にはステージが作られて「アリラン」など歌っている。韓国はこの歌が本当に好きだ。
左手の入り口から博物館の中へ。ここはありがたいことに入場無料。
1階は右手からぐるっと朝鮮半島の歴史順の展示になっているので先史時代から見て行くが、目に付くのは現代でも魅力的な金の装飾品の数々。
新羅とか百済とか、歴史の教科書を思い出す。
この立派な鴟尾は百済の物。奈良の唐招提寺を思い出すが、もちろんこちらが先。
実はこの博物館には以前に一度来たことがある。この立派な建物に移転したばかりの2006年のことで、その時には三国時代の解説に「これらの技術は日本に我が国が教えてやりました」みたいなことが書かれていて苦笑させられた。今はさすがにそういう記述はなくなったよう。
こんな面白いものもあるが、すべてじっくり見ているときりがないので、適当に切り上げてこの博物館の目玉を見に2階へ。
思惟空間と名付けられた照明の落とされた一室。中はスマホを向ける大勢の人で混み合っているが
ここに安置された2体の仏像が国宝の半跏思惟像。
6世紀後半から7世紀前半に制作されたものだそうで、もちろん日本の広隆寺や中宮寺の半跏思惟像の先輩だろう。
以前に来た時は1体だけ、たぶん右側の菩薩だけがやはり個室で展示され、そこだけは写真撮影不可だったと思うが、今は2体に増えて撮影も自由。どちらも美しい仏像でありがたや。
このお二方はこの博物館のスターなのでキャラクターにもなっているが、ショップにあったこれはどういうセンスか。
さらに3階にあがるとさらに仏像が並んで
日本とはちょっとお顔立ちのちがった仏様を存分に拝める。
もう一つ、こちらでぜひまた鑑賞したかったのは陶磁器。
特に高麗青磁の美しいこと。
より日本人好みの白磁もおおらかで素晴らしくて
特にこちらの満月壺、後ろの画像が次々に変わって素敵な展示。
ここに限らず全体に展示の仕方が以前よりもずっと洗練されておしゃれになった。
日本の東京国立博物館などは展示品では負けていないが、常設展はまだまだ展示の仕方に工夫の余地がある。
がんばっていただきたい。
と、この辺りで時間もこちらのエネルギーも尽きたので撤収。
地下鉄で明洞に移動してみたが
原宿のような混雑ぶりにおばさんたちは付いて行けず。
お腹が空いたがちゃんと下調べもせずに適当なカルグクス屋に入ると
これが大失敗。冷たい豆乳スープの中の緑色の麺、どちらもはっきり言ってまずい。
ソウルで一食だけの夕食、このままではあまりに残念、ということでホテルまで歩いて戻り、近所でやっとチキン屋を発見。
ビアホールのような所だったが、アツアツのフライドチキンでやっと留飲を下げた。
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2024年9月16日~30日 アルバニア周遊の旅
9月16日
深夜1時半出発のソウル行きアシアナ航空に乗るべく、15日の夜23時に羽田空港へ。
しかしチェックイン開始は23時半からで、カウンターの前で少し待たされた。
出国審査をした後はスタアラなのでANAのラウンジへ。24時半には閉まることを念押しされて中に入り、軽く何かいただこうと食べ物のカウンターを眺めると
何かで話題になっていた飯盛りロボットが。が、結局きつねうどんをいただいて定時にはラウンジを追い出され、しばらくゲートで待って無事に機内へ。
2時間半のフライトでは寝る間もなく、ソウル上空まで来るとまだ暗い空に満月がきれいに見える。
この日は韓国の祭日、中秋前日だったのだ。
仁川空港には午前4時に到着。
このままローマ行きに乗り継ぐこともできたが、お互い隠居の身で時間はたっぷりある友人と自分、最近は韓ドラファンでもあることから、今回はあえてソウルで1泊することにしたので韓国入国。
まずはATMでお金をおろして
コンビニで韓国の交通カード、T Moneyをゲット、さらに空港リムジンのチケットを購入して5時35分の始発を待つ。
乗り込んだのは我々同様、羽田から到着したおばさん二人だけ。ソウル市内に入る頃にようやく空が明るくなってきて
6:20に市庁前に到着したが、あいにく雨が降り出して久しぶりに寒い。
ホテルはここから徒歩5分だが、この時間では当然のごとくチェックインはできず、フロントに荷物を預けて外へ。
すぐ近くの地下鉄駅に降りると構内には非常用のガスマスクが装備されていて、さすがいまだ「戦時下」の韓国。
地下鉄でやってきたのは東大門。
ミニバスが通るらしい狭い裏路地もこの時間では人影がなく、そもそも中秋の連休でさすがの東大門も今日はほぼ休みっぽい。
それでもここにやって来たのはここに大きなサウナがあるため。
大きなファッションビルの地下3階にあるとの情報で、表にも目立つ看板がいくつも見える。
ところが外から入れるエレベーターで地下3階に降りても駐車場があるばかりでサウナらしき入り口は全く見えない。
違う所から入るのか、と周りをうろうろと2周もして、結局英語が話せそうなお兄さんを見つけたので聞いてみると、「ああ、このビルの13階ですよ」って、ええ~、移転していたのか。それにしてもなぜ看板に一言「13F」と書いてくれないのだろう。
やっと上りエレベーターで13階に上がると、確かにサウナがあった。
受付のおばさんに英語は通じないが、入場料10,000ウォンを支払えばタオルと館内着、ロッカーの鍵をもらえる。
さてそれでは、と早速着替えて1階下のサウナエリアに降りて仰天。
写真は10時近くなって人がかなり減ってから撮ったが、8時に入った時には床いっぱいに人が転がり、穴倉のような所にも一人づつ入って、おやじたちは大いびきをかいている。前日の夜から泊まっていたのだろう、まさに韓ドラによく出てくる通り。
ただしちょっと前のドラマでよく見たタオルの羊巻きはもう誰もやっていなくて、せっかく予習してきたのにできなくて残念(笑)。
サウナは温度違いが4つあって、一つは冷却のためのコールドルーム。
しかし圧倒的に気持ちいいのは宇宙ポッドのような形で一番高温のチムジルバン。横のボイラーでガンガン火が焚かれて、中に入れば5分で汗が出てくる。
これらのサウナに出たり入ったり、マットで横になってゴロゴロして、最後はお風呂に入ってさっぱり。
外の景色も見え、韓国の皆さんの日常も見えて、見つけるのに苦労はしたが、時間つぶしにこのサウナは最適だった。
2時間半もここで過ごしたらいつの間にかすっかり晴れた空の下
清渓川沿いの遊歩道を少し歩いて
ザハ・ハディッド設計のDDPへ。ここに来るのは2度目だけれど
外から眺めても全体の姿がさっぱりわからないこの建物はやっぱり面白い。
中におしゃれなカフェがあったので
大きなピンスを二人でシェア。
あんこにきな粉、フルーツにナッツ、わらび餅のようなものまで載ったこのかき氷はおいしかった!
中のショップなどしばらくひやかしたら、また地下鉄に乗ってやっとホテルにチェックイン。
表側にはクラシックな外観のカフェがあるが、なぜかホテルの入り口は裏側の目立たない所にあるLe Seoul Hotel。
部屋は狭いけれど一泊するだけなので十分。外はオフィス街、朝の寒さは何だったのかと思うほど暑くなってきた。
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アジアは面白い歯磨き粉の宝庫。
ベトナムでも変わったものを見つけた。
緑の透明ジェルのこちら、パッケージに漢方薬の包みの写真がある通り、甘草やらクローブやらの成分入りで味や香りも漢方薬くさい。
この歯磨きにはおまけとして同じブランドの製品サンプルがくっついていた。
こちらはジェルではない薄緑のペースト。成分の絵を見ると上の製品とは少し違っていて、こちらは漢方臭さよりも普通のミント味が勝っている。
この両方に共通して入っている何かの実、グーグル先生に聞いてみるとアレカナッツと翻訳されたが、これはビンロウの実とのこと。例の、噛むと赤い汁の出るあれだが、Wiki先生によると漢方ではこの粉が歯磨き剤に使われるのだそうだ。
もう一つベトナムで見つけた製品にはなんとハングルで「薬局茶」と書かれている。
こちらは明るい茶色の透明ジェルで、味はなんとなくお茶飴っぽい。
側面の絵によると甘草茶、緑茶、ウコン茶、Hoa Hoe茶(これはなんだかわからず)、それにトウモロコシのひげ茶入りとのことで、これは確かに韓国の匂いがする。が、ちゃんとベトナムの製品らしい。
アジアに比べてヨーロッパはまったく面白みがない。どこの国へ行っても棚は大体コルゲートか、ユニリーバのおなじみブランドに占拠されて変わったものは見当たらないのだ。
スコットランドがその通りで、そもそもポンドが高くて歯磨き粉一つ買うにも躊躇してしまうほど。
そこで買ったのは大手スーパー、セインズベリーのPB商品。
箱もなくこのままの姿で売られていて、中身はもちろんごく普通の白い歯磨き。こころなしミントの味も薄い。
が、よく見ると製造はインドとある。わざわざインドで作らせているとは。
オーストリアもスーパーの棚は同じだったが、ドラッグストアで目立つパッケージを見つけた。
こちらはれっきとしたインドのアーユルヴェーダ・ブランド、ヒマラヤ社の製品。シルバーのパッケージにきれいなザクロの絵があって、ニームも入っているとのこと。
土色のペーストは薬臭いというか土臭いというか、後味もスパイシーで期待通り。
ただしザクロがどういいのかはわからない。
アルバニアに自国製品があるとは最初から期待していなかったが、スーパーは思った以上に普通のヨーロッパ。
そこでまたドラッグストアを覗くとちょっと変わったパッケージがあった。
これはイタリア製のホワイトニング歯磨き。
パッケージの絵柄がかわいく、絵の具のチューブのような蓋もおしゃれだが、これは実は小さくて開けづらい。
中身は何の変哲もなく、なにげに買ってしまったこれがレジで6.5ユーロ(1040円)もして仰天してしまった。
過去のコレクション:
歯磨き粉の話
また歯磨き粉の話
歯磨き粉コレクション 3
歯磨き粉コレクション 4
歯磨き粉コレクション 5
歯磨き粉コレクション 6
歯磨き粉コレクション 7
歯磨き粉コレクション 8
歯磨き粉コレクション 9
歯磨き粉コレクション 10
歯磨き粉コレクション 11
歯磨き粉コレクション 12
歯磨き粉コレクション 13
歯磨き粉コレクション 14
歯磨き粉コレクション 15
歯磨き粉コレクション 16
歯磨き粉コレクション 17
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ソウルからローマへは13時間のフライト。
ご飯を食べ、ひと眠りしても時間はある。
せっかく韓国の飛行機に乗っているので韓国映画を見ることにした。
そもそもハリウッド映画のラインナップが充実していなくて、韓国映画だけが選択肢豊富なのだが、それぞれの情報は少なくて制作年度もわからず、すべて英語字幕なのもつらい。
往路でまず選択したのはこちら:
「エクストリーム・ジョブ」
2019年制作の映画でイ・ビョンホンの名前が見えたので選んだのだが、イ・ビョンホンは主演ではなく、監督の名前だった。韓国はカタカナにすると同じような名前が多くて紛らわしい。
お話は半端者を集めた麻薬捜査班が大物ディーラーを捕まえようと張り込みをするのだが、成り行きからチキン屋を始めることになってしまって、そのチキンが大ヒット、警察業務よりチキン屋稼業が忙しくなってしまうというコメディー。
韓ドラを見ていれば必ず出てくるチキン、というだけでツボ。
落ちこぼれと言われているメンバーがそれぞれ実はすごい経歴だったというオチも良く、なにげに気に入っている元ミス・コリアのイ・ハニが化粧っけもなくアクションをこなしているのも気に入った。
お気楽に見られて〇。
次に見たのは時代劇。
「私は王である!」
タイトルは王となっているが、世宗大王が王子だった頃のお話。
宮廷生活が窮屈で逃げ出したところ、そっくりな顔の奴婢と入れ替わることになってしまい、庶民の実態を見てその後立派な王様になったという、ドラマでもおなじみの設定。
主演はチュ・ジフンだが、こちらにもイ・ハニがあまり大きくない役で登場。扱いが小さいな、と思ったら2013年とかなり前の映画だった。
復路では機材が古くて往路より選択肢が少なく、やっと選んだのはこちら:
「テロ、ライブ」
テレビの人気キャスターからスキャンダルでラジオDJに降格されたアナウンサーの番組に橋の爆破予告をする電話がかかってくる。これを視聴率を上げるために警察にも連絡せず、独占スクープにしようとするアナウンサーとテレビ局幹部たちの話。
ソウルの大きな橋は爆破されて死者は出るわ、ビルは爆破されて傾くわ、韓国映画の暴力描写は容赦ない。
これも2013年と古い映画で、テロの描写はどうやらアメリカの9・11にインスパイアされたよう。
アナウンサー役のハ・ジョンウはでずっぱりでほぼ電話でのやり取りに終始する。これだけで映画をもたせてしまうのだからさすが韓国の俳優さんはうまい。
緊張感が最後まで持続するが、テロの犯人や動機、ラストなどは結構むちゃくちゃ。こういうところも韓国映画らしいかも。
最後の一本は何とか最後まで見終わることができたこれ:
「担保」
韓ドラでよく悪役を演じているソン・ドンヨルというおじさんが主演、借金取りだけれど実は人情に厚くて優しいという得意の役回り。
この借金取りと子分が朝鮮系中国人で不法滞在をしている母親から借金の担保として子供を取り上げる。が母親は中国に強制送還され、おじさん二人で子供と暮らすうちに互いに心を寄せ合うという、これもよくある設定。
とは言え韓国あるあるで子役の女の子が本当にかわいくてうまい。この子が成長してハ・ジウォンになるのだが、あまりに若いのでこれも古い映画かと思ったらこれは2020年の作品。女子大生はともかく、駆け出し通訳の役に違和感がないとは、これぞ韓国美容マジックか。
ラストは甘いが、こういうお話は定石で終わるのがいいのだ。
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アルバニアまでの直行便はない。
調べるとローマ経由が良さそうだが、アリタリア改めITA Airは高いわりにあまり快適そうではない。
そこでビジネス必須の腰痛持ちの友人のため、ソウル経由のアシアナ航空を選んでみた。
なにしろヨーロッパ行きのビジネスクラスとしては中国系の次に安く、来年には大韓航空に吸収されてなくなるはずなので最初で最後の機会だ。
始まりは羽田空港から、深夜も深夜、午前1時半の出発。
小さなA321neoの機材で、ビジネスクラスは8席のみ。
古い座席でモニターも付いていなかったと思うが、深夜のわずか2時間半の飛行なので全く問題ない。
この時間、この短いフライトの間になんと機内食が出た。
お腹が空いているはずもないが、どうせ眠れないからと好奇心でもらってみると
この五穀鶏粥が薄味ですごくおいしい。
時間を考えてなんとか半分にしておいたが、今回の機内食でたぶんこれが一番おいしかった。
ソウルからローマへは昼12:20の出発。
機材はB777-200で
ビジネスクラスは1-2-1配列。9割は座席が埋まった。
ビジネススマーティウムと称するこの座席、座って足を延ばすと身長160㎝で前のオットマンになんとかかかとが届く。もちろんフルフラットになって、モニターはタッチも可能、反応もなかなか良い。
座席にはスリッパとアイグナーのアメニティ・ポーチ。薄型の造りはタブレット入れにするためだろうか。帰路にはベージュ色をもらった。
ウェルカムドリンクのサービスはなく、飛び立ってほどなく昼食の始まり。
友人は韓国食をオーダーしたが、自分の時にはもうないと言われて、しかたなく洋食選択。
そこで両方を順番にお見せすると
洋食のアミューズはカニのパイ、韓食はそば粉クレープ。
たっぷりのサラダはトロリーでやってきて
韓食はケールで牛肉や野菜を巻いたもの。
濃厚なマッシュルーム・スープに対して、韓食はスープのような牛乳粥。
そして洋食のメインは
韓国風のソースのかかったチキン。ご飯によく合って食べやすい。
韓国食は実はこれが食べてみたかったアシアナ自慢のサンパプ。
葉物野菜にご飯と肉、味噌だれを巻いて食べるものだが、きっちり巻かれた野菜は開くと驚くほど多種類が入っている。ただしこの料理、ニンニク嫌いの友人には匂いがきつく、肉も堅くて気に入らなかったらしい。
韓食のデザートは草餅とクルミであっさり。洋食の方にはチーズプレートが来たが、このチーズはすごくおいしかった。
そして最後は両方にグレープフルーツ・ムースが出てお腹いっぱい。
と食べ終わった直後に、「次の食事は何にしますか」とCAがメニューを見せながら聞いてくる。
お腹いっぱいで考えたくないが、適当に選ぶと先の食事から3時間経っていただろうか、もう次の食事サービスが始まってびっくり。
鴨の燻製のサラダに、これは醤油味のおこわのようなものだっただろうか。
最後はチョコレートケーキまでがっつり。
韓国時間では午後6時過ぎだったので夕食ということなのだろうが、二食の間が短すぎ、この後の6時間、着陸前にも何も出なかったのは異色。
食事はなかなかおいしかったが、この二食のおかげで友人ともども胃の調子をくずし、我々はこれを「アシアナの呪い」と呼んでいた。
そんな呪いにおびえつつ、帰路のローマは20:20出発。
今回もB777-200のビジネススマーティウムだが、座席は往路よりも古いタイプで、モニターが小さくリモコンの動きが悪い。
すぐに始まった夕食では今度は無事に韓国食をゲット。
きゅうりの上に牛肉などの乗った前菜に始まり、かぼちゃのお粥はほぼスープ。
そしてこれが食べたかったビビンバ。たくさんの野菜にご飯とコチュジャン、ジャコも入れて混ぜ混ぜ。キムチも辛すぎにおいしく食べられて大満足。
ただしデザートは栗ようかんと揚げ餅で、これは空港の売店でも売っていたもの。その後にフルーツも出たが、ここはもう一工夫ほしいところ。
次の食事はいつ出るかと怯えていたが、帰路はちゃんと間が空いてフルフラットのおかげでゆっくり寝ることができ、着陸2時間前の常識的な時間(笑)に二食目の提供。
前菜のサーモンはおいしかったが、メインのメニューにあった鶏粥はまた「もうなくなりました」と振られてシーフード炒め。これもまあおいしかったからいいけど。
デザートはピスタチオ・ムースだったが、アシアナのデザートはやっぱりいまいち。
ソウルで乗り換えて今度は成田行き。
今度はA330-300で座席はシェル型。また反応の悪い古いリモコンながらモニターが付いているので途中だった映画も無事に最後まで見ることができた。
2時間ちょっとの飛行時間に最後の機内食。
でやっとありついたサンパプ。お肉がローマ行きのそれに比べると薄切りだが、友人の言う通り、この方が食べやすくていいかも。野菜はエゴマなど結構くせの強いものも入っていて、これは面白い。次回韓国に行ったらお店の物も食べてみたい。
アシアナはもう20年以上も昔、ウズベキスタンからの帰りに乗って、機内に入った途端にキムチの匂いに圧倒されたことがある。
今回はもちろんそんな匂いはしなかったが、特色ある自国の食事が機内食として出るのはいい。
食事前の飲み物サービスがなかったり、食事提供時間が変だったり、座席まわりの古さも目立ったが、長時間のフライトにフルフラットはやはりありがたかった。
お安いアシアナがなくなってしまうのは残念だ。
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この二週間はアルバニアに行っていた。
長らく共産党の独裁下で鎖国状態、それが終わったと思ったらねずみ講の蔓延で経済破綻、ヨーロッパの最貧国の一つで日本人の99.99%は行かない国、などと言われながら物価が安くて食事がおいしいとの噂を聞いて、日本語はおろか英語のガイドブックもろくにないところを行ってみたのだ。
ところが行ってみれば当たり前ながらバルカン半島のここはまさにヨーロッパ。しかもコロナ後に観光業振興のための大プロモーションを行ったとかでドイツ、フランス、イタリアからの観光客でどこも大賑わい。
山奥のリゾートで言葉を交わしたドイツ人の若い子たちまで「まだあまりツーリストがいないらしいので今がチャンスと思って来たのに」という始末。
独自通貨があるもののどこでもユーロが使えて、100レクが1€なので計算は簡単。しかしユーロに対して円が弱いのでコロナ前のようにものすごく物価が安いとは感じない。とは言え西欧諸国に比べれば確かに諸々安い。
老人を除けばほとんどの人が英語を当たり前に話せて、しごく快適に旅行ができる。
いろいろな意味で予想を大きく裏切る国だった。
そんな中、初めて訪れた国として驚いたこと。
*KFCとバーガーキングはあるがマクドナルドとスタバはない。
*スシ屋はあるが中華料理屋はない。
ちなみに旅行中、アルバニア国内で見かけた日本人は3人、隣の北マケドニアで2人だった。
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