女性教師と男子高校生のラブコメを描いた本作。今度は3巻纏めてのレビューである。この3巻をまとめたのには理由がある。別にレビューすべき本が溜まってしまい、1巻1巻レビューするのが面倒臭くなったわけではない。(これまでそういうことがなかったとは言わないが)
実はこれら3巻は互いに関係しているのである。主人公の男子高校生の名前は中村忠。双子の姉心が入院したため、代わりに姉の所属する咲川女子学園に通うことになる。
対するヒロインは、化学教師の南條奈々と音楽教師の栗栖くるみ。ダブルヒロインである。実は(8)巻が共通の話になっており、忠が2人のどちらを選ぶかによって、9巻の南條先生編と10巻の栗栖先生編にルートが別れるという仕組みである。ちなみに9巻では、5巻に出てきたホムラ・フランチェスカが南條先生のあこがれとして登場するし、10巻ではなんと咲川女子学園が男子高の咲川高校と合併して男女共学の咲川学園となっている。
忠のアレが小さいネタと暴発ネタで笑える笑える。でも頭の固い人にはどうだろう。
☆☆☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。