1000年に一度全世界の神々が一堂に会して行われるという「人類存亡会議」。一度は、人類滅亡の結論がでたが、人間に肩入れする戦乙女(ワルキューレ)の長女のブリュンヒルデの進言により、神VS人類最終闘争(ラグナロク)で決着をつけることになる。これは13対13で行われる神と人とのタイマンであり、先に7勝した方が勝ちというわけである。
この神側の戦力は、色々な神話に出てくる神様である。例えばギリシア神話、北欧神話、インド神話などである。日本神話からはスサノヲノミコトが出ている。しかしこの設定だと、キリスト教のような1神教の神様は出しにくいだろうなあ。ひとつツッコミたいのは神様側に釈迦の名前が出ていることだ。釈迦は悟りの境地に至った人間のはず。仏教で神というなら、名簿にある毘沙門天のように〇〇天を出すべきではないだろうか。そして人間側の名前を見ると、大予言のノストラダムスとか電気工学の二コラ・テスラと言う名前が入っている。いったいどんな戦い方をさせるのだろう。これ絶対にネタだろうと思ってもとっても気になる。
さて第一試合はトール対呂布奉先。トールとは北欧神話で最強の神といってもいい。そして呂布奉先は三国志最強の武人だ。この1巻では勝負はついていないが、続きがとても気になる。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。