札幌市内で随一のミズバショウの群生地が星置緑地であると言われている。陽気に誘われて車を走らせること約40分、ちょうど見頃を迎えたミズバショウと共に、湿地に生える春の花たちを観賞してきた。
※ 星置緑地入口の案内板です。(黒い線が木道が設置されているところです)
星置緑地にミズバショウが群生していることについて、札幌市内ではかなり知れ渡っている。私も過去に2度ほど訪れた記憶がある。場所はJR函館本線の星置駅の近くの住宅街の中にポツンと残された形で、市街地には珍しい湿性林が存在する。貴重な自然を残すために周辺の住民の方たちがボランティアで活動しているとも聞いた。
今日(4月19日)は昼近くになって気温がぐんぐんと上がり、13時には16℃を記録して、春の陽気だった。できればアウトドアへ!といきたいところだが、意気消沈してしまった私にはそんな気が起こらない。でも、陽気の中で家の中で鬱々としているのももったいない。そこで閃いたのが「星置緑地にミズバショウを見に行こう!」というアイデアだった。
星置緑地は小さな緑地である。その面積は資料によって違いがあるが、おおよそ12,000㎡程度だそうだ。それは100m四方より少し広い程度ということだ。
緑地内に整備されている木道に入ると直ぐにミズバショウが緑の葉に囲まれて白い花をいっぱいに咲かせていた。(実は白い部分は仏炎苞と呼ばれ花ではなく、葉が変形したものだそうだ)狭い緑地ながら、その中いっぱいに白い仏炎苞が広がっている様は、野幌森林公園の群生地も及ばない豪華絢爛(?)さだった。
※ ミズバショウにはやはり水があるところの方が映えて見えます。
※ ピンボケですが、白い仏炎苞の中の黄色の一粒一粒が花だそうで、花序というそうです。
※ カモのつがいが水草を啄んでいました。きれいな羽毛に包まれているのが雄ですね。
片道40分もかけて見に行ったかいがあった星置緑地のミズバショウだった。
緑地には、その他キクザキイチゲ、エゾノリュウキンカ、バイケイソウの群落などが目立った。特に、キクザイチゲは白色の花が一般的であるが、星置緑地では白色に混じって薄紫色の花が混じっていて私たちの目を楽しませてくれた。
※ キクザキイチゲの白い花です。
※ 薄紫色のキクザイチゲです。
※ エゾノリュウキンカも緑地内のあちこちに咲き誇っていました。
※ バイケイソウの大群落です。
星置緑地…、小さな面積ながら貴重な自然が残る札幌の宝ともいえる緑地である。