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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 №351 番場の忠太郎 瞼の母(無声映画)

2022-12-06 15:18:51 | 映画観賞・感想

 活動弁士付き無声映画は初めての体験ではなかったが、私にとっては意外と思えるほど楽しめた映画会だった。その要因は数々考えられるが、やはり一番の要因は活動弁士:飯村宏美さんの語りの良さだったと私には思えた。

        

 12月4日(日)午後、札幌市資料館において「第10回無声映画を体験しよう!」という会が開催され、興味を抱いて参加した。この回に取り上げられた映画が長谷川伸原作の「番場の忠太郎 瞼の母」だった。

 弁士の飯村さんは40代と思われる着物姿の女性だった。映画会はまず、その飯村さんによるレクチャーから始まった。映画は1931(昭和6)年に制作されたもので「番場の忠太郎 瞼の母」は7度映画化されているそうだが、その最初の作品だということだ。監督は若干26歳の稲垣浩だが、稲垣は原作者である長谷川伸に掛け合ってストーリーを原作とは違えて、結末で忠太郎と母が親子の縁を取り戻すことを願い出て承諾を得たという。それが評判を呼んだことから長谷川は自身の戯曲の結末を変えたということだ。

 映画はフィルム映画をDVD化したもので映写されたが、お世辞にも鮮明とは言い難い画面で、いわゆる雨が降ったような状態で、顔を正面から撮ったときなどは顔全体が白く映り表情などを読めないほどだった。それでも私が楽しめたと思ったのは、一つはやくざ稼業の忠太郎が幼き日に別れた母を探して訪ね歩き、ついて探し当てたのだが母は娘(忠太郎の妹)との安穏な生活が壊れることを恐れ忠太郎に母であることを認めようとしなかった。しかし、娘に諫められ母と忠太郎は親子の再開を果たすという単純明快、そしてお涙頂戴的ストーリーが私の琴線に触れたことと、弁士の飯村さんの明快な語りとセリフの内容がマッチしたと思われたことだ。

   

   ※ 若き日の片岡千恵蔵(右)と山田五十鈴(左)です。

 時に主演の片岡千恵蔵は28歳、妹を演じた山田五十鈴が14歳の時の作品だという。片岡千恵蔵は当時から時代劇六大スターと呼ばれて大人気を博していたということだが、私たち世代が知っている片岡は渋い中年俳優として銀幕を飾っていた方との印象が強いが、若き日の表情にその面影を見ることができ嬉しい一瞬だった。

 私が無声映画を観るのは初めてではないと記憶しているが、その時には大して感激することもなかったように記憶している。それが今回は「無声映画もなかなかいいなぁ」という感想をもつことができた。機会があればまた観てみたいと思うが、はたして同じような感想を抱くことができるであろうか?                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

《WCサッカーカタール大会 情報》

 う~ん、残念! 森保ジャパンはベスト8を目指して昨日深夜クロアチアと戦ったが延長の末、PK戦で惜しくも敗れ去ってしまった…。やはりクロアチアは簡単な相手ではなく、日本のボール支配率はドイツ戦、スペイン戦同様相手にボールを保持される時間が多かった。

 それでも前半終了間際、日本が先制した時には「いけるかも?」と思った瞬間もあったのだが…。試合結果は多くの方々が知るとおり…。

 それでも私は昨日に投稿した通り、今回の森保ジャパンはドイツ、スペインというサッカー強国を下したのだから大健闘と評価しても良いと思う。夢見たベスト8は叶わなかったけれど、そこに一番近づいた今大会だったと言えるのではないか?

 日本中を沸かし続けてくれたサムライジャパンの26人に大きな拍手を送りたい。

 ご苦労さま! そしてありがとう!

 



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