円山公園に比べると、札幌都心に近い中島公園は春の訪れが早いものと思ったが、存外そうでもなかった。確かに春の訪れは感じたものの、春がそこまで近づいているという実感はもてなかった。
チケットを購入して楽しみにしていた演劇公演やコンサートがコロナ禍によって次々と中止となっている。本日私は教文(教員文化会館)プレイガイド、キタラチケットセンターに出向いてそれぞれチケットの払い戻しを受けてきた。なんとも恨めしいコロナ禍である。
その際に、札幌コンサートホール“キタラ”がある中島公園内を「春がどこかに転がっていないか」と散策してみた。
キタラの玄関ホール前に彫刻家:安田侃制作の白大理石製の「相響」と題する大きな彫刻がある。その彫刻は冬越しのため(?)白い布に覆われていた。彫刻はまだ冬の衣装を纏ったままだった。
※ 安田侃作「相響」は白い冬の衣装を纏ったままだった。
その足で、中島公園内を潤す「菖蒲池」に向かった。冬期間に菖蒲池を覆っていた氷は融けかかってはいたが、まだ一部は融けずに水面を覆っていた。
※ 菖蒲池はご覧のようにまだ一部に融けずに残った氷が浮かんでいました。
※ いかにも都心にある中島公園内の「菖蒲池」です。
続いて中島公園の春を彩る「藤棚」を覗いてみた。藤棚のフジの木はまだ一枚も葉を出しておらず、裸のままだった。
※ フジの木はまだ一枚の葉も姿を見せていませんでした。
さらに「日本庭園」を覗いてみようと思ったが、日本庭園の扉は固く閉ざされたままだった。扉の所には「4月下旬開園予定」と書かれていた。
その他、公園内のあちこちを巡り春の兆しはないものかと探してみたが、これといったものを発見することはできなかった。
最後に中島公園の中を流れ、そして外縁を流れる「鴨々川」を覗いてみた。ここだけは川の水が勢いよく流れ、春の兆しを感じさせてくれた。近くに棲息するカモたちも気持ちよさそうに水に浮かんでいた。
※ 鴨々川に浮かぶカモたちです。
三日前に訪れた円山公園では春の兆しを感じ取れたのだが、中島公園では少し春が遠ざかったかのような印象を受けたが、あるいはそれは私の錯覚だったのかもしれない。
ここから急激に北国の春はやってくるはずだ!!