4月の声を聞くと、さすがに北国札幌でも春の足音が一段と高くなってくる。日陰になっているところは別にして、歩道もすっかり乾いた。そうなると私たちの出番である。今朝、今年最初の清掃ボランティアを会員のみなさんと共に行った。
2010年に「道立近代美術館前の歩道を勝手に清掃しませんか!?」という私の呼びかけに応えてくれたマンションの居住者によって「近美を愛するブリリアの会」を結成した。以来、毎年夏の早朝に年間15~17回ほどの清掃活動を続けてきた。私たちは近代美術館前の歩道が以前と比べて、きれいに掃き清められた様子を眺めて自己満足してきた。そうして続けてきた活動も今年11年目を迎えた。
※ 清掃前、冬の間に溜まった落葉などが散乱していました。
リード文で「私たちの出番である」などと意気がってみたが、内実は「いや~、けっこうしんどくなってきたなぁ」というのが本音である。たった1時間弱の活動なのだが、ここ数年は活動を終えると疲れからぐったりしてしまう。これは危険な兆候と思うのだが、一度始めたからにはできるだけ続けねば、との思いもある。ということで、今は身体の動く限り、と思ってはいるのだが…。
※ 冬の間に撒かれた微砂利や木の枝も目立ちました。
そのような内情を抱えながら、「今年最初の活動を4月1日(水)に行いましょう!」と会報で呼びかけた。会員のみなさんも私同様、高齢化の道まっしぐらである。その上、このコロナ騒ぎである。「何人集まってくれるだろうか?」と不安いっぱいだった。
ところが、なんと!9人もの会員の方が集まってくれた。昨年の16回の活動における平均参加数は7.1人だったのだから、この数字は予想外だった。
※ 微砂利は歩道脇に集めて清掃当局が集めるのを待つことにしました。
※ 一方、枯葉の方はボランティア袋に集めます。
半年ぶりに顔を合わせた会員のみなさんは異口同音に「しばらくでしたぁ~」という挨拶がそこここで交わされ、近況を話し合いながら箒を手に清掃活動に取り組んでくれました。やはり話題の中心はコロナ禍のことです。みなさん北海道知事の外出自粛要請を受け、閉じこもられていた方が多かったようです。そうしたこともあり、久しぶりの戸外での活動が待ち遠しかった?のかもしれません。
※ 集めた枯葉はボランティア袋11袋になりました。
和気あいあいと、ちょっとヒヤッとするような冷気も心地良く第1回目の活動を終えることができた。会員の皆さまがまだまだヤル気を失っていないことが伺え、力を得た思いである。少なくとも今年いっぱいはまた2週間に1度の割合で近代美術館前の歩道の清掃活動を続ける勇気をいただいた4月1日の朝だった…。
※ 活動を終えた後の歩道上はご覧のようにすっきりとしました!(右側の小山は集めた微砂利です)