藻岩山は裾野部分が雪解け真っ最中、上部はまだまだ雪の中だった。体力づくり登山を標榜した私だったが、安全策を取って途中から引き返してしまった…。
※ 馬の背近くまで来て、後ろを振り返ると円山(左手)を含めた市街地が望めました。
昨日の森林ウォークでたった12キロしか歩いていないのに、疲れ果ててしまった私は二度寝をしたこともあったが午前11時近くの起床になってしまった。これが私の体力の現在地ということなのだろう。(情けない…)
私はできればゴールデンウィークあたりには春山登山をしたいと思っている。しかし、今の体力では、どんな小さな山も無理な感じである。
そこで「これではならじ」と近間の藻岩山で体力づくりを、と考えた。(そうした意欲が起床した時に湧いてきたことは自分自身評価したい)
遅かった起床のため、出遅れた感はあったが13時10分に藻岩山「慈啓会病院コース」の登山口に立った。
※ 登山口近くの登山道でこの状態で、道が水分をおび光っていました。
登り始めから登山道が光っていた。登山道が濡れている証拠である。いや~な予感がした。するとそこからしばらく行くと登山道が小川と化して雪解け水が流れていた。そこまで酷くないところでも、登山道全体が泥だらけだったり、雪が溶け残っていたりした。
※ 登山道が小川になって雪解け水が流れています。
そんな中、どこかに春の兆しはないものか?と目を皿のようにして探したのだが、目に入るのはクマザサばかり、時おりそこにシダ類が混じるだけで、今日のところはどこにも春の兆しを見つけることができなかった。
※ 登山道の下部でも陽が当たらないところはまだ雪が残っていました。
※ 登山道の脇にはこのようにクマザサとシダの類いが顔を出しているだけでした。
高度が増すにつれて登山道は雪道に変わっていった。すると斜度が少し急になると、靴底がスリップし始めた。私は軽アイゼンを持参しなかったことを後悔し始めた。時間は2時過ぎ、雪は融けて柔らかかったためにスリップしながらも前進を続けることができた。しかし、時間を考えると下山時の午後3時以降だと溶けた雪の表面が固まり始めて、下山が危険になるのではないか、と考えたときに「無理する必要はない」と考えた。今日の場合は登頂が目的ではない。あくまで「体力づくり」が目的である。危険を冒す必要など全くないのだ。
※ 馬の背が近くなってきたところでは完全に雪道と化してしまいました。
結局、私は藻岩山の「馬の背」まで登って引き返してきた。行動時間約2時間。私の体力づくり初日としてはまあまあであろう。
問題は少なくとも札幌市内の近間の山は、今が最も条件が悪そうだということだ。さあて、どうしょうか???少し考えてみたい…。
ぼくなら2枚目の写真、濡れた坂道を見ただけで震え上がって引き返します、というか、そもそも山まで行かないか……。
フレイルには、年下ながらぼくが先になりそうです。
昨年の斜里岳登山で体力の無さをいやというほど味わったのですが、それでもなんとか山を続けたくて…。
フレイル…、あまり聞きたくない言葉ですが、いつか私もそうした日がくるのでしょうね。そうした日が訪れる日が一日でも遠くなるように抵抗したいですね。