つくば万博関連の記事も今回が最終回となります。最後を飾るのは、昭和天皇がつくば万博を訪れた際に運転された際に運転されたお召し列車です。
お召し列車は、葉山や伊豆、那須の御用邸には157系(→183系→185系)の電車列車、1号編成の場合は直流区間ではEF5861が主に牽引に充当されるのが通例です。しかし、ご存知のとおり、つくば万博へは交流区間の乗り入れとなるため、交直両用の牽引機が必要となります。昔はEF80のお召し指定もあったようですが、当時でも老朽化の著しいEF80を充当するのは厳しかったのでしょうか、EF81が初めてお召し機に指定されました。そして、その栄誉を受けたのが、「EF8181」でした。
昭和60年4月26日 水戸線 小田林~小山間にて 本運転お召し列車を牽引するEF8181
機械焼きのプリントで、コントラストが高く見づらい写真ですみません。
水戸線内の撮影ポイントを全く知らなかったので、友人に付いていきました。かなり有名な場所らしく、お立ち台には100人を超えそうな人たちが集まっていたような気がします。
初めてEF81としての指定を受けた81号機は、塗装こそ原色のローズピンクのままでしたが、車体側面に銀色の識別帯が設定されました。お召し列車運転の後も、この識別帯は東日本色への塗装変更まで存置され、EF81の中ではレインボー色の95号機と共に注目を集める存在となりました。
続いて、お召し列車運転に先立ち試運転も実施され、これを捉えていましたのでご紹介いたします。
昭和60年4月 東北本線 北浦和~浦和間にて EF8177牽引の試運転列車
撮影日の控えが無かったのですが、4月15日前後だと思われます。
この日は81号機は登板せずに、77号機が運用に入りました。使用客車は旧型車7両を組んでいます。当時の雑誌レポートには、お召し列車1号編成(5両編成)と重量を合わせるため、旧型車を使用したと書いてありました。お召し列車に連結される供奉車(電源車含む)は、一般車に比べて重量が大きいため、7両編成にして重量を合わせたようです。
また、万博輸送で12系や14系の余剰車が無くなり、旧型車が選抜されたものと思われます。
首都圏でも旧型客車の列車が昭和53~57年頃(常磐線は昭和60年頃)まで残っておりましたので、現在30代半ばくらいの方までは記憶にあるのではないかと思います。しかし、EF57、EF58、EF80形の牽引がほとんどであり、全国的にも羽越本線以外でEF81牽引の普通列車はお目に掛かることはできませんでした。
そういった意味では、首都圏を走るEF81牽引の客車列車も貴重であったと思います。
これにて、昭和60年開催の「科学技術博覧会」関連のご紹介を終了いたします。お付き合いいただきましてありがとうございました。
今後も懐かしい写真や切符などをアップして参りますのでどうぞお楽しみに!
お召し列車は、葉山や伊豆、那須の御用邸には157系(→183系→185系)の電車列車、1号編成の場合は直流区間ではEF5861が主に牽引に充当されるのが通例です。しかし、ご存知のとおり、つくば万博へは交流区間の乗り入れとなるため、交直両用の牽引機が必要となります。昔はEF80のお召し指定もあったようですが、当時でも老朽化の著しいEF80を充当するのは厳しかったのでしょうか、EF81が初めてお召し機に指定されました。そして、その栄誉を受けたのが、「EF8181」でした。
昭和60年4月26日 水戸線 小田林~小山間にて 本運転お召し列車を牽引するEF8181
機械焼きのプリントで、コントラストが高く見づらい写真ですみません。
水戸線内の撮影ポイントを全く知らなかったので、友人に付いていきました。かなり有名な場所らしく、お立ち台には100人を超えそうな人たちが集まっていたような気がします。
初めてEF81としての指定を受けた81号機は、塗装こそ原色のローズピンクのままでしたが、車体側面に銀色の識別帯が設定されました。お召し列車運転の後も、この識別帯は東日本色への塗装変更まで存置され、EF81の中ではレインボー色の95号機と共に注目を集める存在となりました。
続いて、お召し列車運転に先立ち試運転も実施され、これを捉えていましたのでご紹介いたします。
昭和60年4月 東北本線 北浦和~浦和間にて EF8177牽引の試運転列車
撮影日の控えが無かったのですが、4月15日前後だと思われます。
この日は81号機は登板せずに、77号機が運用に入りました。使用客車は旧型車7両を組んでいます。当時の雑誌レポートには、お召し列車1号編成(5両編成)と重量を合わせるため、旧型車を使用したと書いてありました。お召し列車に連結される供奉車(電源車含む)は、一般車に比べて重量が大きいため、7両編成にして重量を合わせたようです。
また、万博輸送で12系や14系の余剰車が無くなり、旧型車が選抜されたものと思われます。
首都圏でも旧型客車の列車が昭和53~57年頃(常磐線は昭和60年頃)まで残っておりましたので、現在30代半ばくらいの方までは記憶にあるのではないかと思います。しかし、EF57、EF58、EF80形の牽引がほとんどであり、全国的にも羽越本線以外でEF81牽引の普通列車はお目に掛かることはできませんでした。
そういった意味では、首都圏を走るEF81牽引の客車列車も貴重であったと思います。
これにて、昭和60年開催の「科学技術博覧会」関連のご紹介を終了いたします。お付き合いいただきましてありがとうございました。
今後も懐かしい写真や切符などをアップして参りますのでどうぞお楽しみに!