マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

EF80・EF81「エキスポライナー」inつくば万博

2007-07-02 12:17:00 | ブルートレイン:機関車・客車
今日は、昭和60年つくば科学技術博覧会に関連して運転された特別仕立ての列車をご紹介したいと思います。

最近では平成17年に「愛・地球博」が開催され話題となった万博ですが、昭和60年に茨城県つくば市において万博が実施されています。
万博にもなりますと、全国各地、はたまた世界各地からも観客が集まりますので、会場輸送には綿密な計画が必要となります。
つくば万博の会場は最寄駅からかなり離れた場所となったため、会場へのアクセスは既存の常磐線「土浦」、関東鉄道の「水海道」、そして、至近となる牛久~荒川沖間に臨時に「万博中央」駅を設置して観客輸送に臨みました。
そして、常磐線では、特急列車の臨時停車、普通列車の増発とともに、大宮方面から武蔵野線経由の臨時列車が設定されました。今では当たり前のように武蔵野貨物線が日常的に使われていますが、当時としては異例の措置であり、大変興味深いものでした。

今日ご紹介いたします「エキスポライナー」は、大宮から武蔵野貨物線を経由して運転された客車で設定された臨時列車です。

昭和60年 与野駅にて EF8051牽引12系組成の「エキスポライナー」 


昭和60年 与野駅にて EF8063牽引12系組成の「エキスポライナー」

2枚とも同じような写真で申し訳ありません。与野駅のホームからスナップとして撮った写真ですので、撮影した日付が判りません。
この頃、同駅に勤務していた頃でしたので、臨時列車の運用は手に取るように分かっておりました。ですので、徹夜明けの日の午前中はある程度駅に残り、写真を撮ってから帰宅するといった日々を送っておりました。
大宮から設定された「エキスポライナー」は、ほとんどの列車が12系客車で設定されていたと思いました。これは、415系や455系などの電車車両が、常磐線での臨時運用に優先的に充てられており、他線への臨時運用まで廻すことができなかったからと思われます。そのお陰といっては何ですが、ある意味59・2のダイヤ改正で廃車されてもおかしくなかったEF80が、ここぞとばかり活躍することができた幸運な出来事だったかもしれません。



昭和60年 与野駅にて EF8113牽引20系組成の「エキスポライナー」

こちらはEF81初期車が牽引した20系編成。「エキスポライナー」として運用されたのか、「エキスポドリーム号」としての回送列車だったのか、記憶が定かではありません。現在でもそうですが、交直両用形の電車は限りがありましたので、当時の万博輸送にはさまざまな客車が集められ、EF80やEF81がフル稼働で運用に当たっていたようでした。

現在のように、日常輸送の理想の体系を保持しているような車両配置ですと、今後このような特別な輸送事情が生じたとき、昔ほどの対応はかなり難しくなってくるのではないでしょうか。
コメント (6)
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