吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

おどろき桃の木インフルエンザ その5

2012年02月20日 06時50分47秒 | インポート

 昨シーズンの話ですが、ある大人の患者さんで検査をしたいが鼻腔の綿棒挿入だけは嫌だという方がいました。確かに今では紙に鼻をかんでその鼻汁で検査をする方法もあるようですが、うちではそのキットは入れていません。どうも鼻先の鼻汁ではなく鼻の奥の鼻汁からでないとウイルスが検出されにくいようです。したがって綿棒法が一番正確のようなのでそれを用いています。さてその患者さんは、「わかった、わかった、人にやられるよりも自分で取るから綿棒くれ」とばかりに自分でトライし始めました。しばらくして「ハイ、とったよ」と採取した綿棒を渡されましたので検体を調べたら陽性にでました。陰性に出たら、取り方が悪い可能性もあるので心配でしたが陽性なら診断に間違いはありません。しかし・・・自分で鼻の中に綿棒を入れるなんて自分ではできません。つわものです。