吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

自動包帯巻き上げ器 その2

2013年11月07日 07時22分25秒 | インポート

  うちは外科病院だったので包帯の数もやたら多かったようである。職員総出で洗った包帯を巻く作業はまるで内職のようだった。自分も面白半分に手伝った記憶があるが小学校低学年で遊び半分である。きちんと硬めの環軸状に巻き上げるのは難しかった。職員それぞれの巻き方やコツがあるようで、各々の方法は異なっていた。包帯の両サイドをもって両手で巻き上げる方法もあったし、また手のひらの中で包帯のロールを転がしながらまいていく人もいた。今思うと結構な作業だったような思い出である。しかし後年、自動包帯巻き上げ器なるものがうちの医院に入ったのである。これは器械の横から金属の棒が出ていた。この棒には縦方向に溝があって、この溝の間に包帯の端を挟みこむのである。そしてスイッチを入れるとこの金属の棒が回り始めて、長い包帯がこの金属棒に巻き上げられていくのである。あとは環軸状のロールに巻き上げられた包帯を金属棒から抜けば終了である。この器械は速くて巻きもきつめでいい仕事をしてくれた。職員の仕事はぐっと減ったのであるが、この器械は1台だけだったのでこれを使えるのは職員1名のみであった。あとの職員はやはり「手巻き」を強いられたのである。<o:p></o:p>