吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

舶来球技と武士道 その2

2013年11月26日 06時53分39秒 | インポート

  古来日本には、やんごとなき世界における蹴鞠以外は球技たるスポーツはなかったのである。江戸時代、日本には武家社会の影響をもった格技があった。それは剣術であり柔術であり、弓術であり、以後泰平な武家社会になってからは、精神性を重んずる武道に変化してきたのである。武家社会は、例えば憎き政敵であってもきちんとした最後であれば「最後までご立派であった」といって敗者の潔さをよしとしていた。「体面社会」ではあったが「潔さ」は武士道の根幹をなすものであったはずである。以後の日本には古来武道の文化や思想が残っている。それは敗者に対するリスペクトであり、今なお現代まで残っているものである。自分が柔道をはじめたころは小学校時代であるが、試合に勝っても嬉しそうな顔をしたり拳をあげたりしてはいけない、黙って開始線まで戻ってきて静かに勝ち名乗りを受けるよう教えられた。<o:p></o:p>