吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

ゴーストライター疑惑 その2

2014年04月03日 05時35分49秒 | インポート

 芸能界で売るためには、華がなければ売れない。何か人の琴線にふれるエピソードがないと売れないのである。昔から芸能界は夢を売るのが商売といわれているが、その夢はというのは概ね虚構の世界の話なのである。タレントの生い立ちや昔の生活状況は、本当の話もあろうが、人の気を引くように、幾ばくか(あるいは大半が)脚色されていることも多いのである。またそれを報道し糧を得ているマスメディアも、一旦絶賛するときは「現代のベートーベン」と祭り上げ、こき下ろすときは「希代のペテン師」と節操なく手のひらを反すのである。この「ベートーベン」と煽り立てることで大衆もその気になってしまったわけであるので、マスメディアの功罪も検証されるべきである。この佐村河内氏の事件では、確かに人の善意につけこんだ見事なまでの演出でありとにかく気持ちの良いものではない。しかし芸能人が虚構のキャッチコピーをつけて自身を売り出す方法と似てはしまいか? <o:p></o:p>