もう一つ重要な疑惑がある。それは全聾であるかのように偽り身体障害者2級を取得していたことである。2級というのはかなり重症であり、かなりたくさんの福祉サービスが受けられるのである。大分昔であるが、偶然か意図的かは知らないが、ある人を全聾として障害者認定をした医師が、実は本当は患者の耳が聞こえていたということで、虚偽の記載をしたという疑いをかけられた。その医師に罰則が与えられたかどうかの結末を自分は知らない。しかし少なくともその医師から障害者認定の資格は剥奪されたと記憶している。自分も人工肛門、人工膀胱(尿路変更)に関する障害者認定の資格を保持している。しかし人工肛門の認定は難しくはない。目の前の患者さんに人工肛門があるのかないのか、そしてその周りの皮膚に爛れによる皮膚障害があるのかないのかは自分の目で見ればわかるのである。聴覚障害の判定の仕方を自分は知らない。しかし患者さんの症状申告や主観で判断される部分が大きいのであるとしたら客観性に乏しいと言わざるをえない。<o:p></o:p>