それにしても新垣氏の芸術性であるが、それが高いか低いかは楽曲を聴きこんでいないので自分では何とも言えない。しかし彼の曲が売れるかどうかは芸術性の問題ではなく、芸能界のCD販売戦略によるものであると前述した。たとえは悪いがAKB48の楽曲を、むくつけき中年のおじさん連中が歌って踊っても売れないのである。つまり楽曲を売るためには、楽曲を取り巻くイメージが重要である。AKBの場合はイメージが主体で音楽は付加的なものである。結果的にトータルなイメージが先行して、後追いで付加的にCDも売れるのである。大変失礼であり残念だが、新垣氏が最初から前面に出ていたとしたらこれほどCDが売れたかどうかは疑わしいのである。別に彼を揶揄しているのではない。CDの販売戦略として種々のキーワードが必要であることも前述した。そしてその売れるためのキーワードの神輿上に、もし乗せるとするならば佐村河内氏のほうがインパクトはあるのである。たぶん新垣氏では注目も浴びずCDも売れない代わりに何ら問題になることもなかった。しかし今回の事件は佐村河内氏が神輿に乗ったので、注目を浴び評判になって、その結果このような大問題になったのである。<o:p></o:p>