東北の震災時、仮設住宅に避難する際、飼い主が被災地に置いていかざるをえなかったたくさんのペット動物がいる。それら放置されたペットの犬や猫を集めて管理・飼育しているNPO法人がある。その人たちが最近よく巣鴨駅前で一生懸命、街頭寄付を募っているのだ。運営は経済的に苦しく本当に大変な仕事である。被災者の復興も遅々として進まぬ中、動物たちにまで想いを巡らせている活動には頭の下がる思いである。放射能が高度に検出された町では住民が退去を余儀なくされ、そのためそのような町は見るも無残な廃墟と化している。放射線防護服で身をかためたTVクルーの取材によって撮られた映像は何回もニュース番組で流されてきた。この映像で衝撃的だったのは人っ子一人いない廃墟の街中をダチョウが走っていたことである。どこか動物園のものなのであろうか? その他には家畜だったと思われる牛や豚、そして犬や猫の集団が映された。廃墟に残された動物はペットだけではなく、いろいろな種類の動物が街を彷徨っていたのである。<o:p></o:p>