このようなやじ馬は百害あって一利なしである。応急手当てに参加せず自分を「安全な場所」に置いたうえでのヤジは迷惑千万である。この救護者の方は、それにもめげずAEDを装着し解析したそうである。するとそのやじ馬は「心臓が動いているかもしれないので電気ショックのシールは貼らないほうがいい」との野次をとばしたそうである。的確な野次なら助言になるが、このやじ馬は完全に間違えている。AEDは自動的に解析してくれて心拍動があるときには絶対に除細動はかからないようになっているのである。こんなやじ馬にもめげずにこの救護者は傷病者を救命し表彰されるに至ったのである。いまだに「餅は餅屋」とばかりに「救急車がくるまで触ったらいけない」と思っている人が多いのには驚いた。自分が普及啓発に努めていた15~20年前とかわらぬ誤った考えを持った人たちがいまだ多いのに驚いたのである。<o:p></o:p>