帰宅途中につらつら考えた。何でこんなトンチンカンの対応をするのか? 私がついに切れてしまった最後の彼女の言葉は「品代でよろしかったでしょうか?」である。変である。こちらは最初から「品代」と書くようお願いしていたのである。それをダメだといっておきながら、最後には「品代と書いてもいいのですか?」とこちらに了解を求めているわけである。この対応を誤りと思わなくてはいけない。正しくは「お待たせして申し訳ありませんでした。では品代とお書きいたします」でいいのである。ダメならダメでその理由をきちんと説明すればいいのである。「あ だめです できませーん」の一点張りではこちらも気分が悪い。たぶんこの店では手書きの領収書は、以前は「上」でも「品代」と書いてもよかったのだろう。しかしつい最近から「名前をきちんと書くこと」「但し書きは商品名をいれること」と指示されていたのかもしれない。だから前の控えには「上」とか「品代」のものが残っていたのだろう(と好意的に解釈した)。そんな中で私が以前の控えの束をめくる際に「品代」という文字を見てしまったのである。そうなれば前の客はOKで、なんで自分はだめなんだと疑問もわいてくるのは道理である。
「ちょっとその控えの束をめくって前にどのように書かれているか、見てごらんよ、ホラ品代って書いて出しているだろ」 私はその店員に言った。店員は前の控えをめくりながら、「あっ、はっ、はい・・・」 消え入るような声でオロオロしている。それにしても動作が遅い。特に私はすごんでいるわけでもないが私の対応に脅えてしまっているようである。まったく「どうも申し訳ありません」といってさっさと仕事をすすめればいいんだよと思いながらも、また周囲の人からは自分が悪い奴にみられているんだろうなという罪悪感に襲われた。・・・ったく、若い女性は得だよな・・という差別的な発想をしてしまうが、こちらもイライラしてきた。そして程なくしてようやく彼女は口を開いた。「ではお書きします。但し書きはお品代でよろしかったでしょうか?」 この最後の一言で私は切れた。「おいっ、最初っから品代とお願いしているじゃないか、品代じゃダメだ、書けないといってからんできたのはそっちだろう? それを最後に品代と書いてもいいのか?とは対応がおかしくないか?」と、やってしまった。あ~あ、ついにクレーマー・オヤジに祭り上げられてしまった。私だって言いたくて言っているんじゃない。この店員のおかしな日本語とおかしな対応が悪いんだっ・・。
軽いめまいを覚えながらも「じゃあ、そこは『吉田』にしてください」と告げた。次にその店員は聞いてきた。「但し書きはいかがいたしましょうか?」 私は(また「いかがいたしましょうか」と聞いてきやがったな、この店員は・・・と思いつつ)「では品代でお願いします」といったところ、「あ できませ~ん」と答えたのである。 私:「え? なんでだめなの? じゃあ空欄でいいですよ」 店員:「空欄もお受けできませーん」 私は少し切れかかった。さっきこの店員が過去の領収書控えをパラパラとめくっている際に、空欄のままや「品代」と記載されている但し書きを見ているのである。 私:「前に出した控えには品代って書いてあるだろ、なんで私の場合だけだめなの?」と少し強めに言った。その若い女性定員は少しオロオロしてきた。事情を知らない周りの人間は、若い店員をいじめている悪いオヤジ・クレーマーに見えているだろう。どうみても私のほうが悪役に見える。冗談じゃないよ。悪いのはこの店員だ。
そしてその領収書の束を見つけた若い女性店員は、束をパラパラとめくりながら以前の客に対して切られた領収書のカーボンコピーに目を通していた。店員:「えー、あ、はい、ではお書きします。お宛名書きはいかがいたしましょうか?」 私:「あ、じゃあ『上』でお願いします」 店員:「えっえっ? 『上出(うえで)』さまでよろしかったでしょうか?」 私:「??、は? 何ですか? 上ですよ う・え・」 店員:「は? お名前じゃないのですか? お名前以外はかけませーん」 不安はほぼ的中した。私はこの店員さんには申し訳ないが彼女に当たったことがハズレだったと確信した。そしておそらくこれからもっとややこしくなりそうだなという嫌な予感も湧いてきた。だいたい「宛名書きはいかがいたしましょうか?」と聞いてくること自体、選択の自由度は高いと言う前提になる。それなのに「名前でなくてはならない」と限定するなら「宛名書きのお名前を伺います」と聞かなくてはならない。最初の聞き方からして間違っているのだ。「いかがいたしましょうか?」という曖昧な聞き方をしていながら顧客の回答を取捨選択するのは反則である。
某量販紳士服店にいって買い物をした。数台のレジがあって何人かの店員が会計をしていた。数名の行列があったため最後尾に並び会計の順番を待っていた。なんだか一人の若い女性店員はやたらもたついており明らかに他のレジよりも進行速度が遅かった。たぶん新人なんだろう。ここに当たらないようにと願っていたのだが、運よく?自分の順番でこの若い女性店員に「お待たせしました。こちらへどうぞ」と声をかけられてしまったのである。さて会計も終わり、最後に「手書きの領収書お願いします」と簡単なお願いをした。すると「えっ? 手書き・・のですか?」と少しびっくりしたような応答をされた。隣のレジ係の店員に「手書き領収書の束はどこですか?」と聞いている。どうやら手書き領収書のありかを知らないようである。前の客の会計でもかなりまごついていた様子であったので、この領収書の置き場所を把握していないという事実が少しばかり不安になってきた。
極めてこちらは気分が悪い。今までの経緯がどうも「店内違法である両替行為」(私はそうとは思わないが)として店長に伝わっているようである。たぶん私はクレーマーにされたのだと思う。どうやら「五月蝿そうな客には逆らわないでいわれるまま話を聞いてやったほうがトラブルがない」というリスクマネジメントがなされたようである。これは極めて心外である。これは顧客サービス以前の問題である。たぶん私が帰った後、店長は店員に「ああいう、五月蝿そうな客には例外として両替や返品も受けたほうがトラブルにならないから、今度からそうしてください」と言ったに違いない。結局、私はクレーマーもどきのうるさいオヤジにされたままであろう。冗談じゃない。そんな店内違法行為やら無理難題をお願いしているのではない。今ではタクシーですら万札でおつりを出してくれる時代である。それよりその店員の人を小馬鹿にしたような「あ できまっせ~ん」という態度を何とかするほうが先決だろが。おいっ!(笑)(この項終わり)
おそらく店では申し合わせか何かで「両替には対応しない」「返品は受けない」とかいう指示をこのアルバイト店員?に申し付けていたのだろう。それを融通の利かないアルバイト定員が、きちんと杓子定規にその申し合わせを守った結果が今回の態度なのかもしれない。まあ向こうにも言い分はあるかもしれないという余地は認めてやろう。でも果たしてこれが「両替」であり「返品」であるといわれたら私はそうは思わない。小銭が必要な事情も話してお願いしている。そこを言下に「あ できませ~ん」とのオーム返しでは少し寂しくなる。店長が奥からやってきた。ほんの一言、二言このアルバイト店員と会話をしただけですぐにこちらにきた。そしていきなり「本当に申し訳ありません。両替ですね。はいっ!両替いたします。はいっ、どうぞ」と・・・。えっ? なんだこの対応の違いは? 変だ? 一言、二言では今までの事情など店長に伝わるわけはない。明らかにこの店長は今までの経過を飲み込んでいないまま店員ののたまった私の「両替」という「違法行為」に対応した様子だった。
一応、小銭が必要な事情を説明したが聞き入れてもらえなかった。とにかく私のお願いは、私はそうは思わないが店で禁止されている「両替行為」なんだそうだ。この店員の「あ 当店では両替はできませ~ん」と語尾を伸ばす喋り方は何かおちょくられている感じがした。埒があかないので「それでは分かりました。ペットボトル1本にしますので、おつり\850ください」と1本だけ返そうとしたら、店員は面倒くさそうにレジの器械をいじりながら、「あ うちでは返品はおうけできませ~ん」とのたまった。まだ会計も済んでいない商品なのに返品扱いにするとは言語道断である。きっと先にレジに打ち込んでしまったその入金金額の訂正の仕方を知らないのであろう。自分が訂正方法を知らないことを棚に上げ客の行為を返品扱いにするとはけしからん。ついにちょっと弾けてしまった。「ちょっと話にならない。店長いますか?」 私がもっとも忌み嫌う、もっとも恥ずかしい言葉を言ってしまった。このセリフは「嫌な顧客、クレーマー」が使う代表的なセリフなのだ。自分をそこまで貶めてしまったそんな自分自身が恥ずかしかった。でもこの店員の人をおちょくった態度は失礼である。
数ヶ月前の出来事である。都内某所に所用があり車で出かけることになった。運転中、財布の中身に100円玉がまったくないことに気がついた。その所用の場所には路上のコインパーキングメータしかなく、その近辺には他に駐車場がないため100円玉がないと駐車できないのである。慌てて途中で両替すべく、あるコンビニに立ち寄った。もちろん両替だけというのは失礼であるしマナー違反である。当然、何か買い物をしておつりで小銭をもらうつもりでいた。\150のお茶を2本購入して1000円札を出した。おつりは\700であるが500円玉と100円玉2枚だった。パーキングメータは100円玉3個を必要とするので「500円玉は100円玉で下さい」と頼んだ。ところが店員は「あ できませ~ん、両替はお断りしていまーす」とこたえた。ちょ、ちょっと待ってくれよ、俺は買い物したんだよ。両替ではないんだけど・・・と思いつつも「あの~両替ではなく一応買い物したんですけどそのお釣りの種類指定はだめなんですか?」とまた聞いた。すると店員は「あ だめです。両替できませ~ん」と。このオーム返しの返答に少しイラッとした。
6月から平成25年度の特定健診が始まる。まあ健診といっても主としてメタボ健診であるので成人病対策が中心でありがん検診は含まれていない。最近ではPSAといって前立腺癌検診が含まれるようになったが、これとて男性のみでしかも年齢制限があり隔年で行なわれるものなのですべてのがん検診を網羅するものではない。たとえば医療機関に通院しているといっても、ただ血圧などの薬をもらい、年に1回の区の健診を受けているだけでは不十分である。以前、ある患者さんががん検診をまったく受けていないので勧めたのであるが「先生のところに通院して薬(血圧の)もらっているので、(がん検診を)受けなくとも大丈夫だと思っていましたよ」と言われた。驚いたことにこのように本気で思っていた患者さんは複数名いたのである。いやはや、区からの郵便物だけの受診勧奨ではダメなようである。こちらからがん検診受診を直接強く勧めないと早期発見はすすまないようである。