きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

気に入らないから「離婚」ですか?

2004-06-08 | 母子家庭だから思うこと
昨日、ある新聞の悩み相談コラムを読んだ。

「娘が結婚相手を家に呼んだが、妻(母親)が彼に対して不機嫌な対応をする。こんな(娘の結婚を心から喜べない了見の狭い)妻とは、娘の結婚後に離婚したい。」という内容だったと思う。
「それで解答者はどう答えるんだろう?」と思って、次を読んでみると、
「了見が狭いのはあなたですよ。その娘と母親の間を取り持つのがあなたの役目ではないですか」と言う内容が書かれていた。
これこそ、「よくぞ言ってくれたよ!」。スッキリした!という気持になった。

離婚というものに掛かる様々な私の思い。
こんな暗いカテゴリーを作ったら、誰もが去っていくだろう、と覚悟して立てました。

もちろん、この先ほどのお父さんも今までさぞかし様々な思いがあった事だろう。もちろん今まで我慢して来た事もたくさんあったと思う。話し合って奥さんも改めなければならない点があると思う。
でも、「気に入らないから離婚」と簡単に離婚が言えるのは、男の人が圧倒的に多いような気がする。(女の人が一時の感情で「離婚よ!」と口先で言うものは潜在的に全く違う物だと解釈する)常識的に考えて、大きな娘が居る年代の女性が急に夫から「離婚しろ」と言われて、困らないはずがない。その事に対する躊躇は何も無いのだろうか。

余りにも最近、このような話が多過ぎる。
どうしても生理的に上手くいかない、どうしても受け付けられないと言う状態は、私も分かる。でも、この程度のストレスで簡単に「離婚」が口に出せるのは、経済的に強い男の人ならではじゃないのか?と感じてしまう。社会的に自立が難しい立場に居る女性はこの程度のストレスは、当たり前に感じながら生きていると思う。「相手が~だからダメだ離婚だ」と諦めないで、ここから良くなれるように折り合って行くのが『人』と言うものではないだろうか。

事件がある度に「相手の心の傷みを感じない人が多い」という言葉が出る。
今日も朝、ニュースで聞いた。
むしゃくしゃしていたから、ベビーカーにタバコを投げつけたという40歳の男性の話である。
ベビーカーの赤ちゃんは火傷をした。「こんな大事になるとは思わなかった」と男性は言う。何故、やる前に「やったらどうなるか」想像できないのか。

ニュース・事件だけでは決して無く、「相手の傷みが判らない」と言う小さな片鱗は日常生活のあちこちにあるような気がする。それがたまたま特別突出した形が、世に出る事件なのだと私は思う。

「合わないから離婚したい」
男の人はそれでいい。離婚しても今までと同じように働き、そのお金で生活するだけだ。しかし、急に言われた女性はどうなるのだろう。ある年齢を越えたら、仕事をみつけるのも大変なのに。
そんな結婚を選んだ女性が浅はかだと言うのか。それなら結婚選ばず出産もせず、男性と同様に自立する女性を何故もっと美化しない?

離婚率の増加に、出産の減少。
その一因に、このような夫婦の温度差があるからだと思っているのは、私だけだろうか。