きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

あれから12年

2010-03-23 | 息子keke
電気・水道・ガス・・・・今は引越シーズンで忙しいので、早く連絡を取って手続を急いだ方が良いとの事。

kekeに早く電話しなさいよ、とせかす。
それから、大家さんでしょ、隣の人も何か手土産でも持っていこうかしらね、と私は言う。

それから、最近ここらも求人の張り紙増えてきたよ、今が切替時期なのかもしれない。
早く履歴書用意した方が良いのでは?そのうち無くなっちゃうかも。

それから、気をつけなさいよ、麻雀は。
賭けが高くなると、すごく借金増えるんだからね。借金だけは気をつけるのよ。

「もういいじゃん!」とkekeは言う。
あれもこれも心配してたら、心配ばかりだよ、と言う。

「そうよ、心配ばかりなの。」
「もっとどっしり構えればいいじゃん。(バイトがなければ)その時に考えるからいいよ。」

これではどちらが親だか分からない。

昨日は100円の焼くだけギョーザを買ってきて、kekeに焼かせることにした。
油をしいて、ちょっと焼いて水を足して蓋をする。
後は時々見て、水がなくなったら、おしまい。

今日はお好み焼きだ。
夜、kekeに焼かせようと思ってお好みセットを買ってきた。

  ふぅ。

kekeは「(自分は)ケッコウ生活力あると思うんだけど」とチラッと言った。
ほんと??

でも、そうだよな。
離婚、転校、それから倒産、転職・・・・。
この12年間で私の周りに何があったか。

夜中にポスティングした事さえあったんだ。ごく短い間だけど。
その時kekeはなんて言ったと思う?
「自分が代わりに配る」と言ったのだ。

あれを一番近くで見ていたんだ。
生きる力が無い筈がないだろう。
本当は何だってやれる子なのでは?

・・・いや、それは過信しすぎかな。(汗)

食べ物屋で働こうかな、とも言っていた。
もしかしたら残り物を食べれるかもって。
去年は「食べ物屋はできない、見てるだけで気持悪くなるから」と言っていたのに。

口で言っているだけかもしれないけれども。(汗)


12年と言えば、私がkekeと二人で越してきたのはこの時期だ。
12年前のこの頃に、二人でこの場所で暮らし始めたんだ。
築20年の小さな部屋から始まったんだ。

広い部屋から狭い部屋に越すのは悲しかった。ダンボールで部屋いっぱいになって泣いた。
あれから12年。

そして、12年後の今、kekeが独り立ちします。
たぶん。

今まで私が守ってきたつもりで、私も支えられていたことが分かった。

夜はとても悲しい。
何を話す訳でもない。
別々の部屋でそれぞれ過ごすだけ。

だけど、それだけで良かったんだった。

12年間、今までありがとう。