きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

引越し第一便

2010-03-28 | 息子keke
kekeが未だに水道だのガスだのに電話してないので、耐え切れず自ら電話。
荷造りもほとんどできてない。

それから、kekeのデスクトップのPCを車で運ぼうと最初は話していたが、箱は捨ててしまっているし、この段階に及んで液晶やHDが壊れないか不安になり、「私のノートを向こうに持っていかないか」とkekeに言うが、それも面白くないらしい。
そこからあれもこれもの大喧嘩になる。

私は風呂に入りながら、どうしてもデスクトップが気になってしまい、本当に私の車であの長距離を持っていけるかどうかOROに相談してみようか、と考えた。こんな夜9時に何の用事だと思われるかもしれないが、仕方あるまい。
風呂から上がって電話をしようとすると、「ノートにする。」とkekeが言う。

「それがいいよ!助かる!」
「それから、引越しは来週の日曜にする。」
「金曜は家から学校に行くの?」
「うん。」
「そうか。そう言う方法があった。それで来週PCも運べばいいや。フレッツもその後に段取ればいい。kekeのPCを私が使うことになるから、アカウントを取っておいてよ。」
「うん。」

翌日、「今日は面談とガス屋が来るだけだから、電車で行っちゃうか」と言うと、kekeはガックリした。
なんで?と尋ねると、ダンボールを一つ用意していたのである。
そこには教科書とノートが詰められていた。

途中、渋滞に巻き込まれてハラハラしたが、予定の30分前にいいタイミングで到着した。
面談では単位が取れなかった理由やら、これから取らなければならない単位の話などを伺いながら無事に終え、(遅刻4回で単位を落とすと知っていたら、もっと徹底的に起こしていたのに。。。)、不動産屋でカギを受け取って、ガス屋を待つ間に昼食を取ることにした。

今日はココ壱番にした。
ココイチなんて、久しくきてなかった。kekeとはもしかしたら初めてなのではないか。。。
kekeは友達とは来ているらしい。せっかくだから、イチ辛に挑戦してみたら、等と言う。

ビール無しでイチ辛は辛かった。。。

kekeはひと休みしたいと言うので、私は1人で周りを探索することにした。
歩いているうちに、こののんびりした街並みがエラく気に入った。
これからこの街で生活を始めるkekeが楽しみになった。

コインランドリーもみつけた。ここにあればまだ洗濯機はいいか。

kekeの部屋に戻っても、まだガス屋まで時間があるので、布団を買いに行くことにした。
今は1式5,000円で布団カバーを揃えても7,000円で買える様である。
こういう事も当初は全部自分でやらせるつもりだったが、もういいか、と私は思った。

kekeの部屋の近くにある大型スーパーはほしいものは何でも買える。(値段も手ごろだ)しかも24時間営業。これはいいぞ。

その後kekeが惣菜コーナーが見たいと言うので、一緒に見た。

部屋に戻ってきてもガス屋までまだ時間があった。
kekeは「トランプを持ってくればよかった」と言って、仕方なく英語文法の本を読むことにした。
私も仕方なく、帰り道を確かめるために地図を読んだ。

「ケッコウ、床が冷たいから何か敷いた方がいいかもね。」
「うん。」
「布団も一枚じゃ寒いかも。もう一枚(薄がけの)布団を来週持ってこよう。」

それでもガス屋が遅いので(もともと二時間の幅があり、いつ来るか分からない)、退屈になり、布団カバーをしようか、と言うことになった。二人で布団にカバーを掛けた。
共同作業。

「なかなか来ないね、すぐに来てもらえるなら、来週にすれば良かった。」
「でしょ。」
「うん。」

布団に寄りかかって語った。

kekeのダンボールはものの見事に教科書とノートしかなく、関係ないのは中学の家庭科でもらった「栄養素」の本と、雑学的な漢字ブックであった。
これから栄養が足りなくなるかどうか心配らしい。

「でも、よく考えるとうちの食事もそんなに栄養バランス考えてないような気がする。」
「まぁ、お惣菜買ったりマックとか牛丼とか、そんな感じよ。時々豚汁作ったり、煮込みうどんをすればいいんじゃないかなぁ。」

面談の先生はどう思われたか分からないが、今回単位を落としたのは、今年落とせなかった専門授業の課題に力を注ぎすぎたのである。それが取れなかったら「中退」と思っていたので、他の科目にやる気がなかったのだと思う。

しかし寝坊は甘えだし、メンタル面を強くして気合みたいなものが入ってくると、すごく変わると思うのだが。
そう言う意味では、この1人暮らしは正解かもしれない。


最初は何もかも1人でやらせて世の厳しさを教えようと思ったが、今は行ける時は行ってやったら良いと思う。
日曜日kekeがバイトがなくて、私が行けそうな時にホイホイ行ってやろう。
そして、一緒に食材を見て歩いたり、必要なものを買ってやろう。
私も少し気負いすぎた。

私はこの街がとても気に入ったし、ここで生活するkekeが楽しみだ。
大学は1年留年してもいいと思う。
そうすれば、どうにか卒業できるだろう。

私はせっかちで不安症なので、あれこれkekeに言い過ぎるのである。
ガス屋も、PCも、引越しの事も、荷造りも、自分のペースでゆっくり考えているのに、私が横から口を出してしまうのである。
kekeももう少し「今こう言う風に考えていて、こうなんだ」と言うのを口に出せばいいのに、この子はそう言う表現がすごく苦手なんだろうな。

・・と思って、そう言うトコ、元旦那によく似てると思い出した。

そうか、たぶん彼も自分のペースで考えていたのに、私が横から全部口を出していたんだろう。
何もしてない考えてないようで、自分なりには考えていたんだろう。言わなかっただけで。

そんな事を12年経った今、初めて気づき、kekeの嫁になる人が現れたら、それだけは最初にアドバイスしてやろうと心に誓う。この子とうまくやっていくには、それが不可欠なのである。

ガス屋が来てから、車に乗って家に向った。
途中、古本屋で「スタッフ募集」の看板が見えた。
「いいね!来週まであいてたらいいね。」と二人で言った。

帰りはさらに渋滞がひどく、4時間近くになった。
「これだったら、電車の方がいいかなぁ、毎週これじゃ大変だなぁ。」と私は言う。

kekeは地方から出てきた友達もお母さんが夏休みに訪ねてきただけなので、それでいいと言う。
「でも、日曜にバイトがなくて暇なら惣菜とか持っていくよ。」と私は言う。
結論は出ていない。

それはそれで、その時ケースバイケースで考えていけばいいだろう。
今決めなくても。

駐車代も考えると、1人なら明らかに電車の方が安くて速い。
ただ、暇だ。
座れるわけも無く、退屈。音楽も飽きてしまうし、読みたい本も無い。
しかも半分近く、地下鉄だし。

車だと、途中高速練習はできるし、道も覚えられる。
景色の移り変わりも楽しめる。

でも、片道4時間はきつかった。
今日は慣れない夜だから、最後は前の車のランプもブルブルふるえるように見えた。

鳴らされたクラクションは往復で2回。
途中どこかで何かしてしまったようで、「ライトが上を向いてるよ!」と注意される。
夜道なので、何が何だかどうして良いか分からず、家も近いのでヒンシュクのまま急いで帰路。

kekeに「私の(マヌケな)運転を見てると、自分でもできそうな気がするでしょ?」と言うと、「うん!」と自信を持って言われる。

あー、肩こった。