きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

これでいいのだ

2019-08-21 | 今の会社

またある人の話である。
前回の話の続きである。

借金ダルマになってにっちもさっちも行かなくなった(と思われる)人が、どうにもならなくなって、(やがて近々Xデーが来るのでは・・)心ならずとも思っていた私だったが、突如助け舟が現れた。それは他の誰でもないうちの会社の社長である。
そこの事務所を買い取ってきれいにしてよそに貸そうということになったのだ。そしてその借金ダルマの人はうちで働くことになった。

今日はダルマさんの奥様から電話が入る。仕事で掛かった材料代や駐車代の請求のことであった。「社長さんには20日で締めるように言われているの」と言う。

「あ、それでしたら今日で区切って、明日あさってで郵送で着けば大丈夫です。あ、今から明日は無理ですよね、明後日着くようでしたらこちらで間に合わせますので。」
そんな返事をしていると、「社長さん、今いる?」と言うので、「うちの社長は今出てますよ」と答えると、「さっき社長サンに怒られちゃった。」と言う。

「実は今日までに要らないものを捨てておく約束だったの。でも進んでなくて・・・さっき社長さんに怒られちゃった。」と言い、「でも私、打たれ強いから大丈夫。」と言う。

「あぁ、私もいつも怒られてますよ、年がら年中ですよ、アハハ、そんなものですよ。」と言いながら、(でもあの人、人に怒鳴ってはスッキリするタイプなんで勝手に怒らせておけばいいんですよ)とまでは言わなかった。

「やだ~・・いつも怒られてるの?」
「そうですよ、そうです。みんないつも怒られてます。そんなもんですから。」

すると奥様は「私は打たれ強いから大丈夫なの」と言い、「・・でもね主人が・・・気が弱くてね」

「あぁ・・何となくダルマ(仮名)さん、優しそうな感じですもんね。」
「主人がすっかり落ち込んでね。」
「ハァ。」
「あの人打たれ弱いと言うか、ナイーブと言うか・・・」
「ハァ。」
「片付けも何もしないから、私が1人でやっていたの。」
「ハァ。」
「だから私は言うの、一念発起してもう一度頑張ろうよ!って。」
「そうですよ!!またゼロからやり直せばいいんですよ!」
「男の人ってダメね・・・。」

ん?と私はふとひらめき、「でもそんなダルマ(仮名)さんだからこそ、(もしかして)放っておけないのでは・・・」と言うと、奥様は「そうなのよ!!」と言い、「私が居なければダメだと思うの。」と言う。(そういうことなのか・・(-_-;)なるへそなるへそ・・・)

「私がついてないとダメだと思っちゃうのよね。」
「でもいいじゃないですか、何十年も連れ添って・・私から見たら羨ましいですよ。」

そんな話をしながら「それではまた~~」となったが。。。

たしかに何十年も連れ添える相方がいるのはうらやましいが・・・・

A.借金で苦労するが大好きな人と生涯連れ添える人生。
B・ お一人様で地味だけど、借金に怯えることはない人生。

この二者択一だったらどっちにするだろう。
私はAを羨ましいな~と思うけど、最終的にはBを選ぶと思う。
何たって、私はそういう奴なのだ。生理的にそう言う奴なのだ。
だから私はこの人生を選び抜いてきたし、これからもこの人生を選び取っていくだろう。
これは私が選んだ人生であり、神様が与えた人生でもあるのだ。

そう思った時、「これでいいのだ」と思った。
そう・・・・これでいい。全てがもう。。。