津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

新知・旧知のこと

2007-06-19 18:52:41 | 歴史
 「肥後・御家中新旧御知行高」なる侍帳は、天保四年のものだとされている。上段が旧知、下段が新知と二段に別けて、家禄の高いものから列記されている。ちょっと苦労したが数えてみると、旧知600人、新知681人(内擬作100石の者216人)合計1,281人が記載されている。旧知の家筋とは「藤孝君、忠興君、忠利君、光尚君御四代之内慶安二年己丑年以前被下候知行」を「旧知ト唱」と定義付けされている。綱利家督以降の知行を新知としている。旧知の家はさすがに錚々たるお歴々の名前が並んでいる。「世減之規矩」はその旧知の家筋は対象外としているが、改革の途上に於いては守旧のお歴々はそうしておかざるを得ない政治情勢があったのだろう。「宝暦四年此ヨリ減候知行・60,094石程、同28,770石程、右同蔵米擬作取・30,610石程」とある。減知約12万石、重賢改革の第一歩である。
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