津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

藩の専売事業

2007-06-20 08:54:41 | 歴史
 元熊大教授森田誠一氏の執筆による「名君賢宰による宝暦の改革」の最後尾部分に、「宝暦の改革がもたらした不幸な賜物」とある。それは横井小楠らの排斥につながり、肥後の維新の遅れに繋がっていると仰りたいらしい。
 熊本城に「櫨方(はぜかた)門」という場所があるが、藩の専売事業櫨蝋の管理をした役所「櫨方」が有った所である。そして「養蚕」も又専売事業である。森田先生は「藩の専売事業」→「民業圧迫」→「大地主層の分出の抑制」→「商人資本のマニファクチャー化の抑制」→「絶対主義的傾斜の抑圧=横井小楠の排斥」→「熊本の明治維新の遅れ」になったとする。些かこじつけがましく、受け入れ難い話ではある。氏の詳しい資料に接したいと思っている。
コメント
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