「島原の陣--決戦の日」は34回に至った。二月廿七日のたった一日の事が書き綴られているのだが、タイピングしながら暗澹たる気持ちにさせる。他に書きたいものもあるのだが、早く終わりたいという気が先立って、それ処ではないというのが正直なところだ。もう、ただひたすらにやるしかない。
佐賀藩の山本常朝によって著された(享保元年-1716)、「葉隠」の「武士道と云ふは、死ぬ事と見付けたり」の一節が頭をよぎった。鉄炮疵を負い、鑓で突かれた身を厭わず、前へ前へと進み屍となっていく。その様を、毎日一字一句追いかけていると、この悲惨な状況が映画の一シーンの様に浮かんでは消える。夢にさえ出てくるようになった。そして、一度原城を訪ねなければならないと、強く思うに至った。いまはただ、一日も早く終わらせたいと思うのみだが・・・それがいつになるのか、予定すら立たないでいる。
佐賀藩の山本常朝によって著された(享保元年-1716)、「葉隠」の「武士道と云ふは、死ぬ事と見付けたり」の一節が頭をよぎった。鉄炮疵を負い、鑓で突かれた身を厭わず、前へ前へと進み屍となっていく。その様を、毎日一字一句追いかけていると、この悲惨な状況が映画の一シーンの様に浮かんでは消える。夢にさえ出てくるようになった。そして、一度原城を訪ねなければならないと、強く思うに至った。いまはただ、一日も早く終わらせたいと思うのみだが・・・それがいつになるのか、予定すら立たないでいる。