津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

安政大地震と民衆―地震の社会史

2011-03-16 13:21:17 | 書籍・読書
                 安政大地震と民衆―地震の社会史 (1983年)

                           講談社学術文庫
                             北原糸子著

【内容】
1855年、震度6の地震が百万都市江戸を襲った。安政大地震である。明日を見失った被災民は、生へ向う意志と復興への願いをこめて、地震鯰絵やかわら版に熱狂する。これら民衆のメッセージは、時空を越えて現代のわれわれにも何事かを訴えかけているに違いない。残された資料の中に災害史の新しい可能性を探る好著。

【著者】
1939年生まれ。津田塾大学学芸学部英文科卒。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。東洋大学講師。著書に『都市と貧困の社会史』『磐梯山噴火──災異から災害の科学へ』『江戸城外堀物語』、訳書に『災害と千年王国』などがある。

  今ブロ具で書いている、「嘉永七年相州浦出陣東海道道中記(抜粋-安政大地震)」
  の参考にと、こちらも注文しました。

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三陸海岸大津波

2011-03-16 12:50:52 | 書籍・読書
    三陸海岸大津波 (文春文庫)
 
        文藝春秋

   地震国日本では避けて通れない宿命的なことも、今回の地震・津波又原発事故等は
  その規模の甚大なことに呆然とさせられます。
  せめて過去における三陸海岸での大津波の状況について知りたいと思い注文しました。 

【本の内容】 
明治29年、昭和8年、そして昭和35年。青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は三たび大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか—前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現した震撼の書。

【目次】
1 明治二十九年の津波(前兆 被害 挿話 ほか)
2 昭和八年の津波(津波・海嘯・よだ 波高 前兆 ほか)
3 チリ地震津波(のっこ、のっことやって来た 予知 津波との戦い)
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嘉永七年相州浦出陣東海道道中記(抜粋-安政大地震) -5

2011-03-16 08:48:21 | 建築

                天
                一、九日昼ル三四度例之通ユリ

                天
                一、十日
                  二タ川より遠州之内荒居関所迄
                  二り計入手と申処ニ木賀越ト
                  申浜松江出ル山道アリ候由ニ而
                  聞程ニ平野殿・田中・本田・中島
                  桜井・中島・荒木七人下二人
                  合九人罷越 入手名主
                  杉浦次郎八ト申人江右之段
                  委細咄し申候処成程木賀越ハ
                  有之候得共荒居から関所
                  ニ而舟直雇入ならバ支へ不申
                  候得共夜より雇入ハ六ツケ敷段
                  申聞候付此處先見合申
                  又々二タ川ノヨヲ七ツ比帰り
                  此夜三四度ユリ
                  吉田・松山・坂本・竹下・緒方・麻生六人荒居
                  舟越向合ニ御用達迄罷越候事

                天
                一、十一日
                  新居御用達前田作左衛門見送ニ
                  二タ川迄来り候 朝五ツ比大ユリ
                  ニ而皆々外ニ迯出候七ツ比又々大ユリ

                天
                一、十二日
                  七ツ比二度ユリ夜ル五ツ比ツヨシ
                一、十三日
                  二タ川より一り半海手小松原馬頭
                  観音参詣 平野殿初十人計
                  同道 此処馬頭観音元祖也
                        家康公御禁札有り
                            (略)

                天
                一、十四日九ツ比大ユリ八日より今日迄
                  大岩寺江逗留御座候也 今日
                  公儀御書籍荒居関所
                  越候ニ付明十五日越方儀不申段
                  新居御用達より申越候ニ付
                  今日新居よ迄四ツ比より出立也

                        浜松領
                遠州敷知郡水野越前守様六万石
                一、白須賀 荒居一り六丁江戸七十里
                  此駅も無難之家一軒も無之皆々
                  損申候
                一、元白須賀之様左者山ニして
                  右者遠州灘ニテ極々荒波
                  濱者波当り強ク去ル四日大津波
                  打懸往来続之海手長廿丁計
                  横五百間計内外田畑皆々無畑ニ
                  成惣躰件塘者松山ニ而汐際ヨリ
                  高サ廿間余モ有之候ヲ高汐
                  ニテ打越塘内誠ニ如湖水如
                  汐ヲタタエ申候 橋本と申町より
                  二三丁海中ニハナレヒルカ松山ト云島アリ
                  小島ニ而家数三十軒余モアリシカ
                  明応八年且元禄之比大地震
                  つ波ニ所々損し候由ニ而ヒルカ松山之様
                  小島ニ候得共頭計損不申由ニ而
                  此節トテモ無難ニ而当時者彼之
                  島ヲ淳島トトナエ候由

                十一月十四日        御用達
                一、新居             前田作左衛門
                  当宿之様海手ニ而別而ユリ方
                  強ク町屋一軒モ不残崩損し
                  皆々山際ニ小屋懸いたし最早
                  十日余も野住居ニ候 御用達方
                  ■ 成普請ニ候ヘとも散々崩レ
                  申候
                一、御関所之様津波之砌漸ク
                  御高札迄取留札所且番所等ハ
                  流レ御門計り少しかたぶキ
                  申候

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