陸上自衛隊第八師団北熊本駐屯地(熊本市八景水谷)内に、今般歴史資料館(防衛館)のオープンを前にして昨日内覧会が行われた。かって熊本城内二の丸にあった熊本陸軍幼年学校が昭和15年この地に移転、歴史資料館はその由来の地にあった古い建物を改修して、熊本の古代から現在まで歴史を武人の目を通して見、通史的に学べるように広範で素晴らしい展示がなされている。
約二時間半ほどの時間を費やして展観、改めて熊本の歴史の深奥に触れる思いがした。
北熊本駐屯地の司令・有吉登聖准将は肥後細川藩代々家老・有吉家のご子孫である。
3/19~4/17まで「細川家家老・有吉家の文物」展が企画展として催される。
昨日ひとあしはやく拝見させていただいたが、細川家系図・有吉家系図ほか初見の史料を多く拝見することが出来た。特に細川家系図は将軍義昭の命により、忠興公を細川輝經の養子とした事を証明する貴重な系図である。又の機会があるかどうか、是非とも展観されることをお勧めする。
東北における大災害は未だ多くの悲惨な状況の報告がなされ、ただただ無力感にさいなまれている。北熊本駐屯地からも600人の隊員、300台の車両が派遣されたという。
被災地の皆さんのご健勝をただただ祈り、一日一刻も早い復興と明るい笑顔が戻ることを願わずには居られない。自衛隊員の皆様のご活躍に深甚なる敬意を表したい。このこともまたこの資料館に紹介されることになる。