津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

家老・沢村宇右衛門宛書状二点

2012-04-22 11:36:41 | オークション

姫路城主 本多内記政勝書状

一筆啓達致せしめ候 / 御下り已後書状を以っても / 
申し入れず候六丸殿(細川綱利)いよいよ / 
御息災の由切々承り / 珍重に存じ候、然らば○外は / 
尤も荒木弥三兵衛所まで / の趣相届き申し候鶉 / 
の儀も阮西堂(沢村宇右衛門の兄 沢村阮与斎)より / 
御届け候是御精入れられ / 候段○存知候 / 
随ってその元へ下され候 / 御祝儀として忰共 / 
方へ御太刀・馬代並びに / 小袖御持参の由申し / 
越し候拙者においては / 満足せしめ候、猶後音の時を期し候、恐々謹言

九月廿一日   本多内記政勝 【花押】
沢村宇右衛門殿 御宿所

幕臣 兼松下総守書状

              兼松下総守
〆沢村宇右衛門殿 御報  正直

昨日は貴札殊に歳暮の / 御祝儀成られ真鴨一折、御意懸けられ / 忝く存じ奉り候、早々御報仕るべく候ところ / 罷り出で夜に入り帰宅ゆえ延引致し候 / 猶後喜の節期し候、恐惶謹言

 十二月廿八日   正直 【花押】

江戸前期 『 大目付 兼松下総守正直 書簡 』 肥後細川家宛

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加藤家御改易之節之事(ニ)

2012-04-22 10:00:24 | 歴史

六月三日之御奉書同十五日酉之刻至小倉参著致拝見候 今度
加藤肥後守息豊後守不届儀を書廻候ニ付而遂御穿鑿豊後ハ
飛騨國へ被成御預肥後守儀者近年諸事無作法其上於江戸生
候 子母共ニ御理も不申上國元へ遣候儀曲事ニ付國を被召上
庄内へ被遣候由乍恐御尤成儀共奉存候 就其為御仕置内藤左
馬助・石川主殿・稲葉丹後守・伊丹播磨守被差遣候 自然人
なと入申儀御座候ハゝ内々其心懸仕相待御上使之衆御差図
次第ニ可致之由奉得其意候恐々謹言
     六月十六日
           酒井雅楽頭殿
           土井大炊頭殿
           酒井讃岐守殿
           永井信濃守殿
           内藤伊賀守殿
           青山大蔵少輔殿
                    御報

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昨十五日之御状十六日ニ参著拝見仕候 肥後八代之城御在番
木下右衛門大夫殿貴様へ被仰付熊本ヘハ伊藤修理殿・中川
内膳殿・嶋津右馬頭殿・秋月長州被参候由此方へも申来候
間従是其段申入候キ猶追々可得御意恐惶謹言
     六月十六日
           稲 民部殿
                 御報
   尚/\御上使衆當地へ直ニ御著候様此方へも申来候被
   斗時分爰元へ人を御付置候而御尤候 早打なとも切々可
   被指越候御用之儀候ハゝ相談仕可申入候口上なと可被
   申仁をも被差越可然候 御上使衆よりも其元へ切々御用
   之儀も可有之候間其御心得可有之候間其御心得御尤候
   已上

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熊本縣史料にみる加藤家御改易関連記事

2012-04-22 07:44:56 | 歴史

昨日ご紹介した 加藤家御改易之節之事 には含まれない、加藤家改易に関する記事が「熊本縣史料」に見える。
 

■寛永九年卯月廿七日書状から
         一、加藤肥後むすこ豊後守事此まへ左近右衛門かたより申遣
           由候 其後何共しれ不申候替儀候者左近右衛門ニ申付慥成
           もの下可申候 肥後守所へも切々註進之由候可被上哉 但被
           上間敷候哉此方にて積りにくゝ候 如何様其邊被立聞可然候

■(寛永九年カ)八月三日
         一、加藤肥後守気違之事此中之内居人ニ勝たる傍輩あらひま
           して内之ものにも其分其上日々夜々酒もりよのつねなら
           ぬ義ニて御座候 此比誰そきつく異見を申候と聞へ申候 そ
           れ故きもをつふし少形儀なおし被申候故申やミ候由ニ御
           座候事 

■寛永十年五月六日書状から
         一、加藤肥後息豊後も死去之由せめての仕合ニ候事 

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