哲学者・鶴見俊輔氏が亡くなられた。肥後実学党の雄・熊本藩士安場保和のDNAを受け継いでおられる。
安場保吉氏の著書「安場保和伝」について、鶴見俊輔氏が藤原書店PR誌『機』2006年4月号に「安場咬菜管見」という小文を載せている。保和の二女・和子の婿が後藤新平であり、その娘婿が鶴見祐輔、その子が俊輔氏である。出版社のうたい文句には【「岩倉使節団唯一の失敗者」「反民権的県令」との通説を覆し、小楠四天王の一人として、鉄道、治水など地域開発に尽力、後藤新平を見出し、頭山満をして「岩倉や伊藤より偉かった」と言わしめた、安場の全貌に迫る初の評伝!】とある。鶴見氏は「咬菜」なる文字をもって、安場保和を語っている。