芦屋市在住の畏友・寺井正文氏から、芦屋古文書に親しむ会がこのたび発刊された「京都美耶解・全編 上」を御恵贈たまわった。
この文書の所在についてはかって寺井氏からお聞きしていたが、全五巻の内の第一巻と云うべきがこの「全編 上」である。
全157頁、釈文48頁、注釈他57頁、原文37頁に及ぶものだが、会員の皆様のご努力に敬意を表したい。
この「京都美耶解」は幕末期の京都の模様を書き記したものだが、その内容が詳細を極めて居り学術的にも大変貴重なものだと思える。
その一部分は「改訂 肥後藩国事史料」にも引用されていることからして証明される。
今回の刊行は全五冊の1/5であるが、全巻の刊行までは大変な作業が残されており、会員の皆様のご努力によって全巻刊行の日を御待ちしたいと思う。
有り難く拝受申上げる。
(寺井正文氏は田邊籠城衆のご子孫であり、まとめ役としてご努力戴いている。感謝申し上げる)