どうも今年のドラマは人殺しの話ばかりだし、三谷幸喜のおふざけが過ぎてあまり見る気がしない。
我が熊本の偉人・横井小楠先生がまさしく北条の血を引いていることを想ったりしている。
小楠先生は北条時行の子孫、諱は「時存」(ときひろ・ときあり)、北条四郎平時存と名乗っていたようだ。
さて最近のドラマでは、「武衛」「羽林」という言葉が登場していた。
「武衛」という言葉が出てきたのは、佐藤浩市が演じた上総広常が酒の席で頼朝の名前を呼びたくなくて「武衛」と三谷幸喜は叫ばせている。
「武衛」とは右衛門府の長官、すなわち天皇をお守りする最高位の者を表す「唐名」である。もう大分以前「知ったぶりが金魚みて・・」ではないが、或るコメントをかいたら、「武衛」ではなく「武衞」が本当だから覚えておきなさいと注意を受けたことがあった。「近衛の衛も「衞」だからね・・」と言われたことを思い出す。
「衞」は「衛」の旧字だから、今日では残念ながら「武衞」「近衞」で検索しても引っかからない。
細川家家臣・津川家の初代・四郎右衛門辰珍は武衛家最後の当主・斯波義近銀(近)の二男である。
昨日のドラマでは「羽林」が出てきた。実朝の仲良しの和田義盛が「羽林と呼んでいいですか」などと軽々しく声を掛けていたが、これも三谷流。
此方は「近衛府」の長官を唐名で「羽林」と呼んだことによる。
「羽林」といえば、細川忠利を思い出す。その法号が「妙解院羽林臺雲宗伍」。この「羽林」がどこに由来しているのか承知していないが、「侍従・少将」に叙任されているからか・・・?