限りなき酒縁の旅や雪あかり 柳女(佐々木久子)
終活の本の処分はまだ続いている。今日は朝から10数冊を紙袋に入れて、ごみ処分した。
捨てようと決心したものは即処分したが、さてどうしようかと迷う本が出てくる。
最期に目を通してからにしようと、読み直して処分したり、又本棚に戻したり、作業はかえって遅々と進まない。
そんな中、久しぶりに目にしたのが、佐々木久子著の「酒縁歳時記」だ。これも読み直していると、捨てがたい、随分草臥れているが本棚に戻した。
昭和52年の初版本だが、よくぞこんな本を購入したものだと思う。あとがきまで含めて250頁余、中身はすべて「お酒」の話である。
かって「酒」という雑誌がり、佐々木氏はその編集長だった。
佐々木氏は各地の蔵元や杜氏を訪ね、その地の水や食べ物、魚や野菜に触れ、文人や著名人・スポーツ界・芸能界の人たちとお酒を通じての交流の巾広さに驚かされる。
その「酒」という雑誌をどこで読んだのか、面白い雑誌だと思っていたところこの著の発刊を知り購入したように思うから、40歳前くらいの頃だ。
そのころは、本当によく飲んでいた。まだ焼酎が今の様にはなく、ウイスキーが主流だったが、家ではよくお酒を飲んだ。
酒器を楽しんだり、お酒の銘柄を替えたりして楽しんだものだが、最後は軽い感じのお酒をグラスで楽しんだりした。
「上善如水」等は軽すぎて一晩で720mlを飲み上げたりしていた。
熊本は一昨日の雨あたりから、涼気が寒気に変っていく。お酒を楽しむには良い季節になった。
久しぶりに燗をつけて飲むのもよいな~と思ったりしている。近所のマーケットに物色に出かけることにしよう。