南国熊本もやや寒むの朝でしたが、お昼前から日向ぼっこをして、痛みのある左肩にお天道様の恵みを受けて読書をしております。
一度精読したのですが、今一理解が足りない「秩禄処分」についてです。
明治維新に於ける三大改革は、軍制の改革・地租(ちそ)改正・教育改革だと言われるが、武士の家禄を召し上げる秩禄処分は、これに加えても良いほどの大改革であった。これがスムーズに(?)実行されたのかを再度確かめたいと、再度の精読を始めた。
一二行読んでは元に戻って読み返すことを繰り返している。
熊本には「改正禄高等調」という貴重な文書が残されている。熊本に於いてはこのデータをもとに秩禄処分がなされたと理解しているのだが、この禄高の改正については、どの様な基準で行われたのかまだ資料を見つけ出せないでいる。
コロナ発生前からの懸案であるが、「有禄士族基本帳」にある人たちの、元高と改正高を調べ上げてみたいと思っている。
資料をいろいろ処分しようとする中で、今年の3月「有禄士族基本帳」のコピーが顔を出し、これはそろそろ埒を着けねばなるまいと決意した。
そしてこれに連なる秩禄処分との関係も知りたくて、まずは予行演習的読書である。
「一歩あるいて二歩下がる」ような読書で、遅々として進まないが、図書館での調査と並行してでも詳しく完読したいと思う。