散歩道の途中にスーパーマーケットがある。日曜日や祝日はお休みというユニークな店だが、これは市場が休みだという事と、社会人野球の選手(熊本ゴールデンラークス)を店員として多く抱えて居り、その練習時間を確保するためらしい。
オーナーは九州アジアプロ野球リーグの「火の国サラマンダーㇲ」のオーナーでもある。今年はリーグで優勝した。
そんなお店はいつもの事だが、平日だというのに大賑わい、駐車場待ちの車も見えた。
通りかかると、私より年上と思われるご婦人が、荷物を背に担げて歩いている。向こうから自転車のご婦人がやってきて、知り合いと見えて声を掛けた。
「どうかああたは、荷物ばいのうて・・」「下げちいくと腕ん痛(いと)なるけん、こるがいちばんよか・・」
久々に「いのう=いなう」という言葉を聞いた。「いなう」は「担う=になう」の熊本弁、もう死語に近い。
私はあまり熊本弁が好きではなかったが、娘が大学時代、方言の研究をされる教授の下であちこち出かけて、方言の採取、聞き取りをしていたことから、そういう対象で見るようになった。
大阪泉州地方や九州筑後あたりでも使うようだが、いつどこで、どのよような形で変化を遂げたのか興味深い。
いつまで残るのかを調べるのも面白かろう。がんばれ方言・・・