ペーター・ブロッツマン、佐藤允彦、森山威男という驚異のメンバーによるグループ「HEAVYWEIGHTS」の演奏を観るため、新宿ピットインに足を運んだ(2014/3/6)。
Peter Brotzmann (ts, cl, tarogado)
佐藤允彦(p)
森山威男(ds)
3人それぞれが、名前そのものの存在であり、他のプレイヤーとの代替は不可能。
ブロッツマンは、相変わらず、宇宙の向こう側のような音をひたすらに発する。佐藤允彦は、余裕綽々でブロッツマンの出方を見ては、間合いをはかりながら、実に効果的なピアノを繰り出す。そして森山威男は、巨木の威容を見せつけながら、独特の渾身のドラムソロを叩きつける―――しかも、時に恍惚の笑みを浮かべながら。
驚いたことに、1曲だけ、ブロッツマンがブルースを吹きはじめた。ふたりはにやりとしてブルースで応じる。もっとも、ブロッツマンの音は、すぐにいつもの「ブギャー、ブヒョー、キュゥオー」と化すのではあるが。ブロッツマンも後で笑った。3人とも笑いながら、凄まじいパフォーマンスを繰り広げる。何という人たちか。
ところで、第2部をはじめる前の、森山威男のMC。
「え~、ジャズは勝ち負けです。負けてはなりません。・・・本日の”負け”、佐藤允彦!ペーター・ブロッツマン!!」
>> 新宿ピットインによるステージ写真
>> 『ペーター・ブロッツマン~ジャパン・ツアー 2014』の全日程
●参照
○ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAGARASU』
○森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』
○見上げてごらん夜の星を(森山威男参加)
○若松孝二『天使の恍惚』(森山威男参加)
○翠川敬基『完全版・緑色革命』(佐藤允彦参加)
○姜泰煥『ASIAN SPIRITS』(佐藤允彦参加)
○アンソニー・ブラクストン『捧げものとしての4つの作品』(佐藤允彦参加)
○ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』
○ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』
○ペーター・ブロッツマン@新宿ピットイン(2011年)
○ペーター・ブロッツマン
○『BR�・TZM/FMPのレコードジャケット 1969??1989』
○セシル・テイラーのブラックセイントとソウルノートの5枚組ボックスセット(ブロッツマン参加)
○ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(ブロッツマン参加)
○ハン・ベニンク『Hazentijd』(ブロッツマン参加)
○エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』(ブロッツマン参加)