日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

(映画) 椿三十郎

2008-05-18 22:01:29 | 本・映画・展覧会
 いわずとしれた黒澤明監督作品のリメイク。だが幸か不幸か自分は黒澤版を見ていないのでそちらとの比較はできず、単純に映画の感想のみを。笑えます。楽しめます。勧善懲悪、正義は勝ち無頼漢は風と共に去りぬ。

 織田裕二演じる主人公・椿三十郎が藩内の悪政を糾そうとする(ただし意気込みばかりで世間知らずな)若侍たちを率い、悪事を暴く。無頼の素浪人という役柄が何だかピッタリしてるなぁ…彼は野性味溢れるキャラが似合うんだろうか。「踊る大捜査線(だっけ?)」の刑事役もそんな感じなの?スマソ、テレビも映画も観てないのよワシ。

 脇役みたいで脇役以上の存在感があるのが豊川悦治、いいトコ持ってくね。こちらも役柄(悪者に付く、腕の立つ用心棒)とニヒルなキャラクタがマッチ。最後にアツくなるのはかえってらしくない気も。まぁ彼の一番のシゴトはサッポロビールで山崎努と温泉卓球するCMじゃないでしょうか(笑)。あれにはシビれたび。その他にもおっと思う有名どころも一杯出ていてなかなか豪華な顔ぶれなんだが省略。

 腰抜け若侍たちの言動を考えるのに、ひょっとして本当にこの頃の侍ってこの程度の思考で行動していたんじゃ?と思ったり。今ほど多様な価値観、考え方なんて寺子屋でも藩校でも教えないだろうし、何しろ(心の中の)世間がうんと狭かったはず。なので簡単に扇動されたり、ちょっと考えれば分かりそうな奸計に引っかかったり、そういうこともあったんじゃないかと。

 長丁場の機内、良い娯楽でした。

  2008年5月7日 JL406便機中にて鑑賞
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする