日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2010年6月27日 【旅行】北へ(2)

2010-07-01 23:23:06 | 旅行・ハイク&ウォーク
 青函トンネルは夢の中、前後の機関車交換も知らず。明け方の蟹田駅にすべり込む瞬間に目が覚めたが再び寝てしまい、起きたのは大沼の畔を走り狭戸を渡るところだった。駒ケ岳が素晴らしい快晴である。

 朝の函館本線、室蘭本線は昨年12月「カシオペア」でも乗車しているので地形は目新しくないが、緑が眩しい。シャワーを浴び、食堂車で朝食を摂り、ロビーカーでダベっているとあっという間に札幌が近づいてきた。これでもう半日くらい…そう、釧路か網走くらいまで走ってくれると心底満足できるのだが。名残り惜しいが、この列車で知り合った人たちともお別れである。見事な回復運転(ってか余裕時分ありすぎ?)で札幌には定刻の到着。ロビーカー前(ここに車内スタッフが整列して出てゆく)で回送列車を見送り、インターバルに入った。


 インターバルの最後は地下鉄南北線の緊急停止。大通駅で乗車列車に人が飛び込んだか落ちたのか。しばらく閉じ込められた後、2両目ドアを手動開放して降車、札幌駅まで一駅分小走りに移動。ちょうど選挙演説で「ヤワラちゃん」が来ていたがチラとみただけで駅に駆け込む。十分間に合ったがちょっとヒヤリとした。ちなみに大通駅の当事者は25歳で頭の骨を折る重傷(と翌日の新聞で読んだ)、命は助かったようで良かったのだと思いたい。ほぼオレの真下に居たみたいだからな~。

 札幌から昨年は到着翌朝に「オホーツク」で網走を目指したが、本日は同日乗継。「サロベツ」で最北端・稚内を目指す。261系DCだとばかり思っていたのだが183系、スミマセン…確かに「スーパー宗谷」って列車名じゃないもんね。でも戻りを考えると時間的にこれしかチョイスがなかったのだ。3両と短いこともあって乗車率は良く、指定席は8割近く、自由席は途中区間立ち客も出るほど。

 旭川から稚内までの乗車は久々なんて言葉で表せないほど。恐らくは15年ぶりとかでは…?北海道のYHで年越しをしていたころも、殆どは道央から道東あたりだったから。おかげで飽きもせず、持ってきた文庫本は1ページも手を付けられることがない。茶麻氏は例によって寝台車でよく眠れ(ら)なかったのか、時おり舟を漕いでいる。

 幌延の手前から見えていた利尻富士が、抜海を抜け南稚内に至る手前でドーンと見える。宗谷本線を乗り通して来た者への祝福か、褒美か。18時11分、インターバル含め30時間余りの旅を終え到着した稚内駅はあらかた線路が剥ぎ取られ、1面1線のむごい状況。懐かしい駅舎は建て替えられるらしく、ホームの端は仮設、駅前も臨時通路状態。初めて来たのは昭和55年(1980)だったか、だとすればあれから30年が経過したことになる。

 ドーム岸壁や綺麗に整備されたフェリー埠頭などを見てノシャップ岬へ、事前に時間を調べておき見事な夕陽を見られたが残念、最後は雲に隠れてしまった。まぁ「最果て気分」は多少味わって貰えた筈なのでヨシとしよう。今夜は例によって大浴場つきビジホ泊だが、いつも夕食は居酒屋に繰り出すところ二食付き。何となく良さげな雰囲気があって頼んだが正解、間違えて焼いちゃった魚までオマケして貰い、もう動けません…徹夜運転、寝台車と夜を過ごし、3日ぶりの布団が心地良い。ちなみに今日は全道で今年一番の暑さを記録したそうで、稚内も窓締め切りでは暑かった。

 ホテル御園 泊
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2010年6月26日 【旅行】北へ(1)

2010-07-01 07:57:56 | 旅行・ハイク&ウォーク
 ビッグホーンを引き渡したら大阪見物をして戻りは夜の伊丹便で…ではないのよ(笑)。 駅改装工事と宝塚線人身事故とで構内がゴチャゴチャに込んでいる大阪駅から、日本で最高のサービスとも噂される寝台特急「トワイライトエクスプレス」で北海道は札幌に向かうのだ。

 単独行動中に茶麻氏が車内用つまみを多数買い込んでおいて下さったので、あとは早昼…大阪駅構内にうどん屋はないのか!?阪神地下街まで行って喰ったがうまかった…長い車中、ビールでは飽きるのでワインをチビチビやることにしてスクリューキャップのを1本購入、試飲用のプラコップを付けてもらって(これはペースあげて飲み過ぎず良かった)。

 11時50分、定刻に見事なノンショックで発車。やればできるぞJR!ツインの備品や構造を点検し、同じ7号車のミニロビーを見てと落ち着かない二人組。おっと、まずは前途を祝して乾杯!そして列車が湖西線を抜け敦賀に着いたところでほぼ徹夜運転した疲れからどっと睡魔が…起きたら福井はとうに過ぎ金沢でした。

 我々が登録している某SNSにトワイライトエクスプッレスのコミュニティがあり、そこに登録している茶麻氏が「少なくともあと2人、この列車に乗ってる人が居ます」と言う。そのうちお1人と連絡が取れ、2号車の「ロイヤル」にお邪魔して見学させて頂く…いやはや、見事ですな。費用を考えれば2人で使いたいが、そこを1人で使うのがオトナっぽくて宜しい。ここならバスローブ着てワイングラスを手に取るロンドン帰りの某親分も似合いそうですぞ!(爆)。

 夕食は12,000円のフルコースを頼む度胸がなかったので食堂車調製のお弁当。ちなみに持ち込んだ赤ワインは、試飲用の小さなカップでチビリ、チビリと美味しく頂いている。身体は揺れるが列車は揺れてない。あれ?新潟県金塚駅、長々と停車。機関車に異状があり機関士が点検中ですとのアナウンス。明日の乗り継ぎは3時間近くあるので、2時間以上3時間未満だと払い戻しになって最高なんだがと不謹慎なことを考えていると直ったらしく発車、48分遅れ。残念、ベタベタの曇りで夕陽のかけらも見られませんでした。またいつかチャレンジするか~。

 食事はできないにしろ食堂車を利用したいと、予約なし客OKのパブタイムになったところで先ほどのロイヤル氏と待ち合わせてワイワイやっていると、通路の反対側から声が掛かる。何と某コミュの「同乗者」最後の1名であった…ついでにこの日の食堂車スタッフに「トワイライトEXP.レディ」の著者、森由香さんが乗務しており、我々は閉店まで粘った挙句に記念写真を撮らせて頂く始末であった。マニアな酔っ払いってタチ悪い…(笑)。でもダブル奇遇で楽しいね。そんなことで遅延も何のその、実に快適な長旅。

(明日へ続く)
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