日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【映画】星砂の島の小さな天使

2010-07-10 21:39:58 | 本・映画・展覧会
 3月に沖縄の竹富島へ行ったとき泊まったYHは旅館兼業で、何やら貸切のはずだったのが僕からの電話をとったバイトの子が宿泊をOKしてしまったそうで、その貸切客の他に宿泊者はいなかった。

 その貸切客と言うのがこの映画のロケ隊だったみたいで、当日は何てタイトルの映画か聞くことできなかったのだけど予告を見たら旅館(YH)がクレジットされているので分かった。まぁ同時期に2つも3つも竹富島を舞台とした映画が撮られるわけはないのだ…

 ストーリーは他愛ない。竹富島の浜で行き倒れ(?)てた謎めいた女の子(飯田里穂)を助けた、島の民宿の息子でカメラマンを夢見る弟(牧田哲也)と、島の観光振興に一生懸命なあまり騒動を起こすその兄(三上真史)、騒動の原因となった謎めいた女の子の正体は…

 先日みた「てぃだかんかん」よりか言葉の違和感がないせいか、つい少し前(しかも映画撮影と同じ時期だ)にいったことから生じるデジャヴのせいか、とっても身近な感じで見られた…演技下手を除けば。何でか、この映画のキャストみんな学芸会?って印象。特にヒロインの酷い。長州力は役者じゃないので構わない(笑)。あ、デジャヴと言えば結婚式シーンとか地元の人が出ていて(カチャーシー見れば一目瞭然…躍れるようになりたいねぇ)何だか見たことある方が何人も写ってた(笑)

 ヒロイン・飯田里穂は全然可愛くないし好みじゃないけど主人公にまとわり付く女子中学生役・前田憂佳は可愛かったなー。先週末に訪れた渡嘉敷島でも見かけたけど、陽に灼けた華奢な女の子ってイイよね~。

 「学芸会映画」かもしれないが、観光振興が本当に島のためか?というお決まりの問題提起がされている。でもとってつけた感じ、そこから大いに議論が深まるわけじゃない。物語の展開のために必要だから出したといわれても仕方ないだろうね。結婚式シーンで大地康雄がする挨拶、いいコト言ってるし本当にそうだよ~って思うけど、映画全体の拙さからみると突出して立派過ぎちゃってるかも?

 狭い島、映画の中で分からなかった場所がないほど。自分が撮ったスナップと同じ場所同じ構図で撮られてる画があったのは驚きかつ嬉しかったかも?あの島はぜひ、夕方に行って観光客が去った夜を愉しみ、翌朝とっとと出てくるのが良いんじゃないかな。難しい理屈は抜いて、「はぁこんなキレイな島あんのか~行ってみたいな~」で行く人が増えたら良いね。

 それで、泊まった時に同宿していたのは誰だったのかなあ?きっと大物キャストは夕方に石垣島へ戻って泊まってたんだろうから、撮影スタッフとかだろうと思うんだけど。でも「ゆんたくテーブル」に色紙出して書いてる女のコいたよな、あれひょっとして…

 2010年7月5日 キネカ大森にて鑑賞
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2010年7月4日 【ジェミニ】お手入れ

2010-07-10 09:22:32 | クルマ
 先週ひさびさにエンジンかけようとしたらバッテリー上がってた。新品にしてまだ半年なんだけど…やっぱり時計で喰うのかな?電装系も交換したので「走れば」充電は問題ないはずなんだが…

 と言う事で昨晩帰宅して充電器をつなぎ、妖精師からウィ~ンウィ~ンとうねるオトナの電動おもちゃ(笑)を借りたので本日はボディをウヘヘヘしようと思っていたのだが、午前中は選択と「中掃除」すなわちキッチンのレンジ&シンク回りの掃除に手を付けてしまい終了、午後は暑くて昼寝、夕方ちょこっとしか時間とれず。

 結局、雑巾でボディ拭いて、窓あけて風を入れて、あとは少々アイドリングさせてお終い。できれば来週以降に何度かある「お出かけ」の際に走らせたいけど天気がどうかなぁ…走らず朽ちてゆくよりは走って錆びる方がマシですか赤ベレ先生?(笑)。何しろウチのクルマはワックスも効いていない。ワイパーのゴムも替えてない。ライトは暗い。およそ雨の中を走る供えが出来ていないのだ(タイヤの溝だけはたっぷりある)。

 一連の作業をしている後ろでは、「ちびT」もエンジンをコトコトと動かし後輪もくるくる回っていましたとさ。雑巾がけもさっとね。ウチのバイク、車庫内のアイドリングだけでタンクが空になっちゃいそうなんだけど。
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【写真追加】【本】曽野綾子著 「ある神話の背景」(新潮文庫)

2010-07-10 07:17:17 | 本・映画・展覧会
 サブタイトルは「沖縄・渡嘉敷島の集団自決」。太平洋戦争末期の沖縄で起こった(とされる)出来事の、検証の書。別に普天間問題が再燃してるからとか、6月23日の「沖縄慰霊の日」に合わせてとか、そんな特別な意図はない。

 渡嘉敷島での出来事とは、ここを拠点とし沖縄近海の米海軍に水上特攻を行うべく配備された隊が特攻を行えず、事実上の陸上守備隊として島を守ることになった後、島民から食糧を徴発し島民を餓死の淵に追いやった、米軍上陸に際し島民に対し集団自決を命令した、或いは一部島民を惨殺した、などというもの。戦後多くの「告発書」が出され、沖縄における日本軍の蛮行の最たるもの、と評されることもあったらしい。

 普通であればこの槍玉に挙げられている小隊長(当時25歳)を「怪しからん」と批判してしまえば終わるところ、著者はその批判が本当か、「物語」のできごとは事実か、当時の兵士、島民、様々な立場の人を訪ねインタビューする。どこまでが真実で、どこからが噂だったのか。

 かつて「噂の真相」という雑誌があったが、文字通りそれを、膨大な資料の読み込みとインタビュー記録の突合せを行って実践したのが本書である。果たして真相は…真実は1つしかない。ただし、島という中でもあちことに人が居た、その場所ひとつひとつに真実がある。島に居た人すべてが全く同じ体験をしているわけではない。「ワケがワカラナイのがワカッテくる」(著者)。

 著者は、明快な答を導き出していない。結局のところ導き出せないのだ。それは当事者への遠慮とかではない。混乱の極み、生死の境に置かれた人々(集団的錯乱とも言えなくもない)が行動するとき、深層心理というか暗黙の了解と言うか刷り込みと言うか…に置かれた、当時の「日本人としての心構え」「戦陣訓」を背景としつつ。

 一方で著者は、この小隊長や軍の行動を批判する人たちに疑問を投げ掛ける。あなた方はどうして直接見ていない風評を基に批判ができるのか、そもそも自分がその立場に置かれたらばどのような行動をとったのか、と。その点で本書は、戦争被害うんぬんを離れルポルタージュの本質を問い質す1冊とも受け取れるのである。

 2010年6月24日 自宅にて読了
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