少し前に著者の「世界バイク紀行」を読んで面白かったので、その続編も読んでみた。
基本的なスタイルは変わらない。旅のスタイルも、著述内容も。ただし旅の足が、前作ではBMWのバイクだったのが本作ではメルセデスSLK+ゲレンデワーゲンの下回り(へぇホイールベース同じだったんだ!)に特注トレーラーとなった。
足掛け3年である。16万キロである。もはや投資家でも著述家でもなく、冒険かではないか?安全な国ばかりではなく紛争の残る国も通っている。国境が通れずに迂回した国もある。前回はちょいとトラックに積んで移動もできたが今回はそうは行かない。
この長い旅の物語を詳述すれば、恐らくは数冊の本になるだろう。それを例によって、道中の出来事だけでなくそれらエピソードから見た現地の状況に基づく著者の投資に対する見解、前作同様に面白い。著者のコメントは「予言」ではなく「必然」だという。当事国の状況をきちんと把握し、国際関係から考えればどうなるか自ずから結論は出るということだ。そして、それが簡単にできれば苦労はなく、できないから(著者に言わせればやらないから、かも)投資に失敗する人が大勢居るのだと。
著者は決して自分の成果をひけらかさない。それは快い姿勢なのだが、やはり今回の旅で見聞きして投資した結果がどうなったか、読者としては知りたいのだ。そして、シンガポールに居を移した「いま」彼が時代を、市場をどう見ているか知りたいものである。
2010年7月11日 自宅にて読了
基本的なスタイルは変わらない。旅のスタイルも、著述内容も。ただし旅の足が、前作ではBMWのバイクだったのが本作ではメルセデスSLK+ゲレンデワーゲンの下回り(へぇホイールベース同じだったんだ!)に特注トレーラーとなった。
足掛け3年である。16万キロである。もはや投資家でも著述家でもなく、冒険かではないか?安全な国ばかりではなく紛争の残る国も通っている。国境が通れずに迂回した国もある。前回はちょいとトラックに積んで移動もできたが今回はそうは行かない。
この長い旅の物語を詳述すれば、恐らくは数冊の本になるだろう。それを例によって、道中の出来事だけでなくそれらエピソードから見た現地の状況に基づく著者の投資に対する見解、前作同様に面白い。著者のコメントは「予言」ではなく「必然」だという。当事国の状況をきちんと把握し、国際関係から考えればどうなるか自ずから結論は出るということだ。そして、それが簡単にできれば苦労はなく、できないから(著者に言わせればやらないから、かも)投資に失敗する人が大勢居るのだと。
著者は決して自分の成果をひけらかさない。それは快い姿勢なのだが、やはり今回の旅で見聞きして投資した結果がどうなったか、読者としては知りたいのだ。そして、シンガポールに居を移した「いま」彼が時代を、市場をどう見ているか知りたいものである。
2010年7月11日 自宅にて読了