日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2010年7月20日 【旅行?】シーズン・イン・ザ・青春18きっぷ

2010-07-25 18:07:04 | 旅行・ハイク&ウォーク
 本日からこの夏の青春18きっぷ利用期間はじまり。この夏は旅行とは言えない用途で利用すると思い、連休の旅行前に購入しておいた。試しに駅の多機能券売機で試したらちゃんとメニューに出てきた。どんどん、窓口を利用する機会が減ってゆくなぁ。そのうち「窓口発券手数料」なんて取られる時代が来るのかもしれない。

 で、朝8時に5分遅れでデンパサールから成田到着。1時間ほど前にシンガポールから到着していた櫃間氏(仮名)が待っていて下さったので、9時過ぎの快速もちろんG(グリーン)車!にお付き合い頂き一緒に都心へ。行きにデンパサールの空港でお世話になったI氏も同じ便同じ列車でバッタリ再会、車中たのしいお喋り。

 品川で櫃間氏下車、自分はそのまま乗車して戸塚で下車、シウマイ弁当を買って東海道線に乗り換え、もぐもぐ、熱海へ。さらに乗り換え三島へ、最後はバスで病院へキャスターバッグごろごろ引っ張り。ここまで成田からたっぷり5時間…父親の見舞い。もう普通に歩いたり話せたりするので或る意味これからが大変だ。帰りも普通電車で、帰宅ラッシュにかかることもありG車利用。今日はE217系・E231系・E233系と3系列のG車を体験しちゃった(笑)。

 本日の総乗車距離は300kmを超え、往復それぞれの正規運賃を足すと5,000円以上、18きっぷで浮いた分で往復のG車と飲食物が賄えた勘定。ちょっとハードだったけどおトク感たっぷりで満足。残り4回分ぜんぶ使えるか、最後はオークションで処分か?できれば「旅行」にも使いたいな。
コメント (2)
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【本】伊勢崎賢治著 「東チモール県知事日記」(藤原書店)

2010-07-25 06:25:01 | 本・映画・展覧会
 独立しても治安が安定せず、未だに国連による治安維持活動がつづく東チモール。この国の1つの「県」…それも最も治安の悪いインドネシアとの国境部分に位置する…の統治を任された日本人がいた。それが著者である。

 経歴がすごい。インドへの大学院留学中にボンベイ(ムンバイ)のスラムにて市民運動に参加、その後イギリスのNGOに参加してアフリカはシェラレオネ、そして東チモール。そして再びシェラレオネ。心身ともにタフでないと勤まらない環境に身を置いてずっとやってきた人のようだ。「紛争屋」と著者は言い、そうした人間が少なからず居ることを示唆している。(プロの傭兵と同じく)高い危険手当に惹かれた人間たちと偽悪的に書いているが、もちろんそれだけが理由ではあるまい。

 日記ベースの内容はストレートだ。奇麗ごとばかりではない。憤慨し怒りが綴られることも多い。進みかけた平和への道が壊れた、深く物事を考えない現地の人々、自国の文化を押し付けるかのように振舞う外国NGO、現場を見ずに指示をしてくる国連組織「本部」、等々。あっちを調整、こっちを調整、その果てしない繰り返し。そうやって少しずつ相互理解が進み、ゆっくりゆっくり、本当にゆっくり、戦闘が収まり暴力がなくなり平和が築かれてゆく。

 物語の終わりは唐突。著者は再びシェラレオネに戻るのだが、あまり詳しく書いていない。とても中途半端、悪く言えば「あっちの方がやりたいから移るわ、じゃ」的に見える。このてん著者はそもそも任地に余計な愛情を持つことなく、むしろ現地の人から追い出されるように出てゆくので良いと書く。これは新鮮な意見に映った。普通は「現地の歴史を知り、人々に溶け込み」だろうから。そうした著者だから最後もアッサリと未練なく、なのだろうか。今はもう、仮に東チモールと言うニュースを見ても何の感慨も湧かないのだろうか。そんなことはないと思うのだが。

 東チモールと言う地名は単なる舞台に過ぎず、平和貢献のあり方、活動への関り方について考えさせてくれる書であった。(写真は7月に現地で撮影)

 2010年6月20日 自宅にて読了
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