中国からロシアへ国際列車で旅するにあたり、何かロシア物を持って行って読もうと考えた。何にしようと図書館の「ロシア文学」の棚を見るが中々ピンと来ない。ドストエフツキーは絶対に読み終わらない(罪と罰を断念ぢた過去もあるし)。ツルゲーネフやチェーホフって気分じゃない。もう少し新しく、軽めの…詩じゃなく小説とかエッセイみたいなので…
本書は「マトリョーナの家」「クレチェトフカ駅の出来事」「公共のためには」「胴巻のザハール」の4編を収める。さほど新しくはないが(原著出版は1963年だ)古典ではない。解説が15ページほどあり、これだけでも興味深い。
お人好しのあげく列車に轢断されてしまう女性・マトリョーナの姿は何だか「雨ニモ負ケズ」の人を思い出す。第二次大戦中、軍事輸送にてんてこ舞いの駅で善意の駅員にうまれた猜疑心が一瞬で膨らんでゆく様は哀しい。いかにも「ソヴィエト」らしく、すんなり読めてやがて悲しき「公共のためには」…
短編集と言いつつ文庫本しかも小さい活字で80ページくらいはあるのだが、飽きることなく読めてしまう。ロシア文学にありがちな(=そして私の苦手な)登場人物の多さと名前の長さ(覚えられずストーリーの展開についてゆけない)も本書には無縁、これくらいならダイジョーブデスネー。
「収容所群島」「イワン・デニーソヴィチの一日」は読んで何となく面白かった印象があるのだけど、もう一度読み直してみたい気になった。
2010年11月23日 帰国便の出発を待つウラジオストク空港ロビーにて読了
本書は「マトリョーナの家」「クレチェトフカ駅の出来事」「公共のためには」「胴巻のザハール」の4編を収める。さほど新しくはないが(原著出版は1963年だ)古典ではない。解説が15ページほどあり、これだけでも興味深い。
お人好しのあげく列車に轢断されてしまう女性・マトリョーナの姿は何だか「雨ニモ負ケズ」の人を思い出す。第二次大戦中、軍事輸送にてんてこ舞いの駅で善意の駅員にうまれた猜疑心が一瞬で膨らんでゆく様は哀しい。いかにも「ソヴィエト」らしく、すんなり読めてやがて悲しき「公共のためには」…
短編集と言いつつ文庫本しかも小さい活字で80ページくらいはあるのだが、飽きることなく読めてしまう。ロシア文学にありがちな(=そして私の苦手な)登場人物の多さと名前の長さ(覚えられずストーリーの展開についてゆけない)も本書には無縁、これくらいならダイジョーブデスネー。
「収容所群島」「イワン・デニーソヴィチの一日」は読んで何となく面白かった印象があるのだけど、もう一度読み直してみたい気になった。
2010年11月23日 帰国便の出発を待つウラジオストク空港ロビーにて読了