日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【写真展】二十世紀肖像

2010-12-03 22:11:49 | 本・映画・展覧会
 肖像写真は、有名人であれば記憶に残るものが多い。本会場に展示されていた写真群にも「あぁ」と頷くものが多数あった。

 一般的には、肖像写真を見て感じることは被写体たる人物の人相風体であろう。だがそれを映し込むのはカメラマンだ。仮に撮影会のように同じ時に取ったとしても、撮影者がAカメラマンとBカメラマンとで、その作品から鑑賞者が感じるものは変わってくるに違いない。と言うことは、肖像写真は写「真」ではないのか?そうではなく、被写体のもつ多様な「顔」のどこを切り取るか、それを判断し実行(撮影)するのがカメラマンの腕と言うことになる。

 ただし、ある程度恣意的な「演出」は可能だから、写真を見る人はすべて「これは真実か?」と疑ってかからなければならない。それは写真に限らず、文章(記事)においても同じこと。要するに自分の外からもたらされる「情報」については全て、いったん立ち止まって見るべきなのだ。自分に知識がないからと盲信するのは危険だ。かと言って総てを検証する時間などない。ならば自分にできることは「そういう情報もあったんだ」程度に留め、チャンスあらば別のルートや手段によりその内容を検証することではないか。

 …全然、作品群の感想と違う話になってしまった。会場に話を戻すと、感心したのは佐藤虹児(古い人だ)のライティング、アーノルド・ニューマンの構図(特にストラヴィンスキー)(※1)、UNICEFのポスターに使われそうなセバスチャン・サルガドの写真(※2)、アウグスト・ザンダーの各種職業者の写真群、背景含め四姉妹の姿が良き記録写真となるニコラス・ニクソン、、、テーマに感心したものもあれば、撮影技術に感心したものもある。反対に明らかに好みでなかったもの…荒木経惟、細江英公、森村泰昌、それに「第4章 想像の身体」の作品群(写真を超えたものはどうもネ)

 いずれにしても、このところギャラリーで色々と見ていたがやはり大判には大判の迫力がある。これからも引き続き、ここに刺激を受けに来よう。

(※1) http://www.milbooks.com/shop/detail.php?code=BK100342 (この写真)
(※2) http://www.syabi.com/contents/details/i_salgado/salgado_00.gif

 2010年11月25日 東京都写真美術館にて鑑賞
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2010年11月24日 ボジョレー・ヌーヴォー2010(その2)

2010-12-03 06:49:20 | 食べ物・飲み物
 前回「1本飲めば十分」と書いたにも拘らず、アレが本当に今年のヌーヴォー全体に共通する印象なのか確かめたくてその後も数箇所の酒屋に寄ってみた…が、わずか数日でハーフボトルはもちろんフルでさえも姿を消し、気の早い店ではクリスマス向けにシャンパンセールに変わってる始末。本当に一瞬の打上げ花火みたいなセールなんだね。解禁日に数軒回って買っておくべきだったのか…ハーフボトルではないがパック入り1/4サイズのヌーヴォーを見つけたので買ってみた。J.P.CHENET。

 やっぱり雰囲気が…(苦笑)。1/4なんで一瞬で飲み切ってしまうが、パックをグラスの傍らに立てておけばアラ不思議、ボトルのラベルよか面積が大きいせいか良く見えてくるじゃな~い!?モノは考えようだ。

 で、お味の方ですがデュブッフほどではないにしろ「上出来」は感じられた。やっぱり今年のヌーヴォーは良いんだなぁ。納得したので今年は僅か2種類で「ヌーヴォー」はお終いかな。

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