いかん、ちょっと移動中に音楽を聴くのを止めないと借りてる本の消化が進まん…とは言え外来雑音を遮断するのには良いので、ボリュームをほぼ最弱の「2」にして聴こう。ふと思ったがノイズキャンセリング機能付きのイヤホンって、機能オンにしてプレーヤーで再生しなかったら静かになるんだろうか?(以前UA機内ではCh.2がそんな感じのモードだったけど)
何も考えずに借りた本だが、長山靖生ってつい最近「不勉強が身にしみる」を読んだばっかじゃん!何たる偶然。
で、本書は「不勉強~」よりさらに本の虫・長山の面目躍如たる著作である。古今東西いや近代本邦における作家群の中から数人の事例をピックアップし、作家は食えるのか食えない職業なのかを具体的に論じている。
膨大な作品群や資料を読んで作家の生活に関する書簡、日記等を引っ張ってくるだけでも相当の労力を要するであろう。本書を書くことを考えても、単純に工数見合いの稿料が得られるか怪しいことは素人でも分かる。
本書の導入部は今の世の中のアンケートに始まる。そして「今はこんな風だが、昔はどうだったのか、何時頃から変化が起こったのか」を具体的事例で検証しているので実に面白い。
時間をおかずに読んだので「不勉強が~」と比較できるが、本書はアツい。最終的には小説を読み名画を眺め、単にカネ儲けする経済的な豊かさだけでなく文化的な豊かさを求めることの重要さを主張している。それが単なる「成金」と「紳士」との差なのだろうね。「ボロは着ててもココロは錦」は違うか、でもそんな感想を持った。
2010年12月14日 自宅にて読了
何も考えずに借りた本だが、長山靖生ってつい最近「不勉強が身にしみる」を読んだばっかじゃん!何たる偶然。
で、本書は「不勉強~」よりさらに本の虫・長山の面目躍如たる著作である。古今東西いや近代本邦における作家群の中から数人の事例をピックアップし、作家は食えるのか食えない職業なのかを具体的に論じている。
膨大な作品群や資料を読んで作家の生活に関する書簡、日記等を引っ張ってくるだけでも相当の労力を要するであろう。本書を書くことを考えても、単純に工数見合いの稿料が得られるか怪しいことは素人でも分かる。
本書の導入部は今の世の中のアンケートに始まる。そして「今はこんな風だが、昔はどうだったのか、何時頃から変化が起こったのか」を具体的事例で検証しているので実に面白い。
時間をおかずに読んだので「不勉強が~」と比較できるが、本書はアツい。最終的には小説を読み名画を眺め、単にカネ儲けする経済的な豊かさだけでなく文化的な豊かさを求めることの重要さを主張している。それが単なる「成金」と「紳士」との差なのだろうね。「ボロは着ててもココロは錦」は違うか、でもそんな感想を持った。
2010年12月14日 自宅にて読了