貧乏旅行者としてバンコクを訪れる者を描いた有名作が本書である。バックパッカーの間には「沈没」と言う言葉があるが、ここに出てくる「楽宮ホテル(旅舎)」に出てくる日本人たちは皆その類。場末の不潔な安宿に泊まり、日々酒を飲みマリファナを吸い女を買う繰り返し。何が「正しい」のか分からない、生活のため欲望のために正直なタイの人々。
本書が書かれた30年ほど前は、まだベトナムの硝煙がカンボジアに移ったころ。国境付近の混乱や難民の様子が描かれているのが興味深い。そしてそこに群がる一発狙いのジャーナリスト、ボランティア、それらを喰い物にしようとする連中。
決して綺麗事ではなく、と言うか本書に綺麗なシーンなどカケラもなく(笑)、生々しい話、おどろおどろしい現実(たぶん)が延々と描かれる。目を背けるか、そういう事実があるのかと正対するのか、どちらでも良いけどここに描かれている話はバンコクもしくはタイのごく一部であり全体ではないが、実際の話であろうことは認識しておいた方が良さそう。そして「毛唐ボランティアの実態」はバンコクに限らずどこでも。
バンコクに通い始めた当初、既にないことを承知でモデルとなった楽宮旅社の場所を訪ねたことがある。深夜にUAで着いて路線バスに揺られてヤワラーに着いたのは午前1時過ぎ、ホテルがどこも満室で困ったっけ…結局300バーツの華人宿に転がり込んだんだけど。
本書は前に読んだ気がしていたが、それは気のせいだったみたい。過去に紹介されたり自分で見聞きした話がごっちゃになって読んだ気になっていたようなのだった。ちゃんと読む機会を与えてくれたカヤノフ氏に感謝。バンコクへはもう随分と行っていない。何しろスワンナブーム新空港に降りていないのだ。来年は久々にバンコクを歩いてみても良いかな。
2010年11月30日 通勤電車車中にて読了
本書が書かれた30年ほど前は、まだベトナムの硝煙がカンボジアに移ったころ。国境付近の混乱や難民の様子が描かれているのが興味深い。そしてそこに群がる一発狙いのジャーナリスト、ボランティア、それらを喰い物にしようとする連中。
決して綺麗事ではなく、と言うか本書に綺麗なシーンなどカケラもなく(笑)、生々しい話、おどろおどろしい現実(たぶん)が延々と描かれる。目を背けるか、そういう事実があるのかと正対するのか、どちらでも良いけどここに描かれている話はバンコクもしくはタイのごく一部であり全体ではないが、実際の話であろうことは認識しておいた方が良さそう。そして「毛唐ボランティアの実態」はバンコクに限らずどこでも。
バンコクに通い始めた当初、既にないことを承知でモデルとなった楽宮旅社の場所を訪ねたことがある。深夜にUAで着いて路線バスに揺られてヤワラーに着いたのは午前1時過ぎ、ホテルがどこも満室で困ったっけ…結局300バーツの華人宿に転がり込んだんだけど。
本書は前に読んだ気がしていたが、それは気のせいだったみたい。過去に紹介されたり自分で見聞きした話がごっちゃになって読んだ気になっていたようなのだった。ちゃんと読む機会を与えてくれたカヤノフ氏に感謝。バンコクへはもう随分と行っていない。何しろスワンナブーム新空港に降りていないのだ。来年は久々にバンコクを歩いてみても良いかな。
2010年11月30日 通勤電車車中にて読了